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TVガイドPERSON特集記念・横尾渉エピソード10選

TVガイドPERSONにて、横尾渉の特集が組まれることになった。これは年に数回刊行され、1人のタレントを数ページに渡って詳細に特集してくれるのでファンにとっては嬉しい雑誌だ。しかし母体がテレビ誌という特色から、テレビで何らかの活躍がなければ特集されないことが多い。まさか自担が特集される日が来るとは思わなかった。表紙が和にい(亀梨くん)であることもなんだか運命を感じる。

そこで今日は、横尾渉にまつわる好きなエピソードを挙げてみる。ものすごく穿った見方で自担を見た結果。横尾渉の周囲にあるちょっと不思議でやけに複雑で、横尾渉が密かに辿っている数奇な運命を象徴する10のエピソードをご紹介。

※エピソードと言いながら、憶測を多分に含んだ私的解釈です。ご了承ください。

 

1.横尾渉という人間

「鬼の横尾さん」であり「横尾さんはお母さん」であり、天然で抜けてて甘えん坊の末っ子気質なのに、世話焼きで几帳面でしっかりしていて頼れる。何も考えていないようで、色々考え過ぎるようで、般若のような顔をして、菩薩のように優しそうで。横尾渉という人間を説明するとき、常に正反対の二つの形容が同時に存在している。

 

2.デビュー決定の瞬間

本人いわく、〝デビューが目標じゃなかった〟らしい。

これを知ってから、デビューが決定した時の映像を見ると面白い。それまでキラキラと普通にステージを楽しんでいた彼が、急に何かを考え始めたように顔つきが変わる。本当にこのグループでやっていく、同じ列車に乗る覚悟があるのかと迷ったのだろうか。それにしても、デビューが決まって顔が曇るJr.が居るとは。あの段階で、本人の意思でメンバーが脱退するというのは難しい。デビューを決めた=そのグループが稼げると見込んだ会社に対して不義理をすることになりかねない。ある意味、横尾くんは引き返せなくてデビューしたのだ。なんということ。

彼はデビュー出来なくても仕事があると考えていたのではないだろうか。A.B.C-Zの河合くんも番組でそのようなことを話したことがあった。バックダンサーや振付師以外にも、事務所に残っていればスタッフになったりマネージャーになったりと、狭いながら道はあるのかもしれない。

 

3.「藤ヶ谷以外みんな大嫌いだった」

グループを組んだばかりの頃、藤ヶ谷くん以外のメンバーはみんな嫌いだった、と語っている。グループを組んだばかりの頃=2004年、あるいはメンバーが入れ替わりKis-My-Ft2となった2005年頃のことだと思われる。この時彼は2004年に18才の高校生で、2005年に19才になる。

これとは別に、「高校の頃、ミツ(北山宏光)と毎日遊んだこともあった」「ミツに大学受験のことを聞いたりした」というエピソードがある。時系列を考えると「もとは嫌いだったがやがて友達になりよく遊んだ」という流れではない。高校の頃というのが高校3年でも、時期が重なってしまう。どちらも嘘でないとしたら、「内心嫌いだったが毎日遊んでいた」あるいは「もとは毎日遊ぶほど仲良しだったが、嫌いになった」のどちらかだ。北山くんとの関係はとても複雑なものだったらしい。

 

4.すっぽかし事件

2014年末、彼の親友である藤ヶ谷くんの口から奇妙な話が出た。横尾くんと遊ぶ約束をしていたが、彼は現れなかったというのだ。そこから何の連絡もなく、翌日仕事で会って「昨日どうしたの?」と訊いたところ、「寝ちゃった。テヘッ」という返事だったらしい。

横尾くんは、時間にとても厳しい人と有名だ。相手が10分遅れたら帰るとか、1分でも遅刻することを恐れているとか、先回りして行動するとメンバーからもよく言われている。藤ヶ谷くんや北山くんの遅刻を度々注意したという話もある。そんな人が突然、藤ヶ谷くんとの約束をすっぽかしたまま、翌日の仕事で会うまで放置するだろうか?それに対して全く謝罪もなかったのは、何か不自然ではないか?

また、藤ヶ谷くんのほうも、そんな時間に厳しく几帳面な横尾くんが、約束の場所に現れないことを不審に思わなかったのだろうか?もしかしたらどこかで事故に遭ったのかもしれないとか、何か良くない事があったのかもしれないと心配すべきシチュエーションではないのだろうか。怒りを覚えなかったのかという疑問もあるのだが、藤ヶ谷くんはラジオでむしろ嬉しそうにこの話をしていた。彼らの関係もとても奇妙である。

 

5.八重歯

正確には八重歯ではなく、犬歯が牙のように大きい。本人も生まれ持ったものだからと気に入っていた様子で、ファンの好きだった部分でもある。だがこれが2015年6月、突如として普通サイズの歯に変わっていた。前歯もかなり大きくて少し出っ歯になっていたのが、途中経過もなくいきなり綺麗に揃ってすっきりしていた。最低でも2本、最大で6本を差し歯にしたと思われる。

デビュー時にも歯並びを揃える矯正だけはしたようだったが、デビュー4年も経って今さら八重歯を直した理由は不明。大胆な手術をしたはずなのだが、メンバーは特に誰もこのことに触れず、本人も言及がない。事務所から指導があったのかもしれない。術後、あの独特の滑舌はかなり改善され聞き取りやすくなった。

 

6.玉森くんと横尾くん

2013年夏に発売された裸の時代インタビューに、発売に際して加筆された部分がある。取材は恐らく発売の少し前なので、2013年春頃と思われる。そこで玉森くんは横尾くんのことを「気配りが出来る、優しい人」と言っていた。

2013年末、番組でキスマイがドッキリにかけられ、その中で「メンバーの長所・短所を言わせる」というくだりがあった。玉森くんは横尾くんの長所・短所を挙げよと言われたのだが、玉森くんは、横尾くんの長所をまったく挙げられなかった。まったく、ただの一つも。几帳面で綺麗好きとか、着替えが早いとか、よく言われていることを言えばいいのに。では短所は?と促され、玉森くんは、準備が早いのでこちらが焦る、と答えた。それは往々にして長所として言われることではないか。そしてどちらにしても、横尾くんの人柄については一切触れなかった。

2016年頭のアイドル雑誌で、玉森くんは横尾くんのことを「一緒にいやすい人」と言っている。

一方で、2013年末頃のアイドル誌にて横尾くんは「藤ヶ谷は一緒に居て無言でも居られる。玉森はまだそこまでじゃない。」と、わざわざ玉森くんとの関係と比較して、藤ヶ谷くんと仲が良いことを話した。

2011年~2015年、何度か2人で食事に行ったという話が出ている。

 

7.中居正広の手帳

2014年夏、テレビ誌のインタビューで横尾くんが「中居さんにカバンの中身と手帳を見せてもらって、色々教えてもらった」と言った。

中居くんの手帳やノートは、SMAPメンバーや近しい人にも一切見せないと有名だ。中居くんが他人との距離が遠い人であることもよく知られた話であり、これを見た中居担からは驚きの声が上がっていた。北山くんが台本を盗み見ているということを聞いた時には中居くんはかなり恥ずかしがって嫌だと言っていたが、横尾くんには見せたらしい。中居正広の手帳を見たという人は、今のところ横尾渉の他にはただの一人も確認されていない。

中居くんが「横尾渉は気になりますね」とラジオで発言したのは2014年終わり頃。それから丸1年以上が経過したが、中居くんがなぜ横尾くんが気になったのかについては明らかになっていない。

 

8.K.K.Kity(J-Support

Jr.時代、K.K.Kity(J-Support)というグループに所属しており、現在NEWSの小山くんやシゲ、元NEWSの草野くんと共に活動していた。6人グループだったがうち3人がNEWSとしてデビュー、横尾くん含む3人はJr.のままとなった。その後Kis-My-Ft.が組まれる。経緯だけを見れば微妙な関係にも思えるが、気まずくなることはなく小山くんやシゲとは今でも親交があるらしい。2014年のFNS歌謡祭では、小山くんが「横尾を見つけて後ろからお尻を叩いたら、こっちを見て笑った顔がJr.の頃と同じだった」と語っていた。

ところで、小山くんの言う「NEWSの他の3人が気持ちよく仕事してくれるのが一番嬉しい」というリーダー論と、横尾くんの言う「メンバーに人生を捧げようと思った」という話はとても似ているように思う。現在の彼らが話すところを見てみたい。

 

9.シンメ不在

キスマイには「シンメ」という強固なコンビがある。これはキスマイでは現在の振り位置とは関係なくグループ結成当初の位置の組み合わせを指していて、人間関係にも深く影響している。ところが、横尾くんにここで言うシンメは居ない。彼のシンメだった飯田くんは、Jr.時代に退所してしまったからだ。

飯田くんはK.K.Kity時代からメンバーだった唯一の人物。藤ヶ谷くんと同い年ということもあり、キスマイでは仲が良いのは藤ヶ谷くんと飯田くん・横尾くんと北山くんという組み合わせであったらしい(※後聞きのためリアルタイムな知識ではありません)。この組み合わせは、現在の藤ヶ谷くんと横尾くんが親友、という状態とは異なる。横尾くんが藤ヶ谷くんと仲良くなった切っ掛けというドラマ「下北サンデース」は、ちょうど飯田くんが退所した時期と重なる。飯田くんの存在は、後のキスマイ兄組3人の関係に大きく影響を与えたのではないだろうか。彼はある意味で〝わたたい〟が生まれた原点とも言えるし、前述の通り横尾くんと北山くんの関係が複雑なものであるのもこのあたりに根差しているのかもしれない。

また、横尾くんがシンメ不在であることによって「キスマイのお母さん」になれたのではないかと思っている。彼に特定の担当者が居ないことで、結果的に全員の面倒を見る保護者となったのではないか。そう考えると横尾くんは孤独なのではないかと疑問になったりもするが、本人はそういった様子は今のところあまり見せていない。そんな所が中居くんと似ているような気がする。

 

10.プレイングマネージャー横尾渉

Jr.時代はセルフマネジメントだ。そしてデビュー後も飯島班に置かれたことを考えると、他のグループよりも管理・保護が弱く、体調管理やバラエティ番組でのNG判断はあまり事務所の管理下になく、自己流だったのではないかと予想される。

そんな中で彼らが編み出したマネジメント方法は、相互監視体制を敷くことだったのではないだろうか。シンメという担当者が各々決まっており、仕事やプライベートで関わりながら体調や精神状態を相互管理=互いに気遣ったり叱責したりして管理していく、という構図になっているように思う。特に体型が変わったり日焼けしたりすると、メンバー同士で助言・注意している様子であることには驚く。かなり細かく相互監視しているのが伺える。

その際、唯一相互監視の輪の中から一歩出ているのが横尾渉だ。彼はある意味でプレイングマネージャーであり、スケジュール管理から体調への配慮、素行に関する注意もするため、メンバーから「お母さん」あるいは「権力者(北山くん談)」と呼ばれる。そしてシンメ不在=担当者不在のため、他6人の様子を均等に見ていて、個人の仕事が忙しいメンバーを中心に世話を焼いている。小言とも言える注意をメンバーが素直に聞くので「権力者」なのだろう。

 

TVガイドPERSONは、横尾くんのどんな部分にフォーカスするのだろう。切り取り方によって全く違う顔をする人だから、彼に関わった誰もが彼を好きになるのだと思う。心を開いて見せてくれるようで、実はまったく違う顔を持っている。そんな魔性が天然なのか計算なのか、こんなに見ていたって見当もつかない。メンバーも慕って甘えているようで、どこかで彼を恐れているようにも見える。

横尾渉がどんな人なのか、結局誰にもわからない。だからどこまでも追いたくなるのかもしれない。歌が歌えなくても滑舌が悪くても、彼は誰よりもアイドルだ。そんな横尾渉に切り込んだTVガイドさん本当にありがとうございます。発売楽しみにしています。