この愛を欺けるの

応援スタンスや長文考察や好きなものの分析をするところ

担当・掛け持ち・担降りの定義を考える~萩谷くんの話を添えて

 担当・掛け持ち・担降りの定義を今一度考えたいんですけど、その前になんでこんなこと考えることになったのかっていう理由について、横尾担の私が萩谷くんに転げ落ちて掛け持ちになった話から始めたい。

 

掛け持ちになった理由と経緯

☆私が萩谷くんにハマるまで

2014年秋 安井くんを知る。それまで避けていたJr界隈を見始める。

2015年春 萩安を知る。萩谷くんについては顔と名前が一致しない。

2015年夏 突如、萩ちゃんすんごいかわいい期到来

2016年春 Love-tuneができてイイネ!注目株!と思う

2016年6月 再び、萩ちゃんすんごいかわいい期到来

2016年秋 この子、ドラムかなり上手いのでは…?と気付き始める

2017年3月 Jr祭りでタムタムの音が良すぎて完落ち

  

 そもそもJrって不安定だし、感情移入したらしんどそうで、積極的に追うのを避けていたふしがある。それがキスマイ担になってから、キスマイのJr時代の話や映像にたびたび触れることで、Jrという世界へのハードルがぐんと下がった。

 萩安、というシンメの存在を知った時、まだ安井くんにしか興味がない状態だった。それと当時、萩ちゃんが絶賛成長期だったことで、半年も経つと印象がずいぶん違って見えて、同じ子だと認識することができなかった。

 2015年夏、2016年春と、ハマる前に年1ペースで「あれ、なにこの子めちゃくちゃ可愛くない??あれ??何この感覚ヤバい」っていう時があった。しかしとても短いもので、それ以降またしばらく普通に少クラを見ているだけで、特に強い感情はないまま。萩ちゃん本人より、むしろLove-tune全体に注目してた。

 

 きっかけは、本人が叩いているドラムの音を聴いた時。

 自分語りになりますけど、私は吹奏楽部の経験があって、パーカッションにとても近い座り位置だったことがあります。そこでドラムセットの音を聞いていました。吹奏楽では、ロックのように重く激しく叩くことがドラムの上手さではありません。体重の軽い人でも、細かく刻む上手さがあります。

 ジャニーズである萩谷くんのドラムの音は、私の知っているドラムに限りなく近いものでした。それも、上手い。刻みが細かくて、音の粒がとにかく綺麗。

 

 萩谷くんのドラムをここまで好きになったのは、でも、上手いからというだけじゃない。音色がめちゃくちゃに良い。音色の良し悪しは最終的には好みの問題になってくるけど、私はあの音色がものすごく好きです。

 というか、たぶん萩谷くんの音って、ドラムとしてはかなり変わった音色なんじゃないかな。少なくとも、私は今まで生きてきてあんなドラムの音を聴いたことがない。ドラムを正確に聴き分けられるほど耳が良いわけではないけど、えびコンのDVDで萩ちゃんの叩いている箇所は耳でわかる。それくらい、特徴のある音。

 まあ要するに萩谷くんのドラムって変態だよね。変態じゃないと出ない音だと思うんだ。ほぼこれが言いたかっただけの記事です。

 

  そんな変態ドラマー萩谷慧吾(※超褒めてます)の変態的な音にドハマりした私だけど、最初は萩谷くんのビジュアルや写真には興味はなかった。

 自担が横尾さんなので、まず系統がだいぶ違う。藤ヶ谷くんタイプですよね萩ちゃんは。藤ヶ谷くんのことはドチャクソ可愛いと思ってますが、基本的に好きなタイプではないんです。というか実は、サブカルっぽいお顔が全般苦手です。

 ダンスはエレガントで、体の柔らかそうな動きや曲の解釈が好きだな~と思って興味を持っていたけど、もともと顔で好きになったわけではなかったので、写真にまで興味はないレベルだった。

 

 だから、アイドル誌を取ってはおくものの、インタビューまで読んだのは今年の夏になってから。それまで、安井くんの言う「萩ちゃんかわいい!純粋!子ども!」っていうイメージが刷り込まれていて、どんなキャラの子なのかって考えたこともなかったぐらい。まだ年齢が若いし、子どもなんだろうな~~ぐらいのイメージで。

 実際読んでみて、この子、変な子だ……と気付きました。

 いや、さっきも述べたとおりサブカル系のお顔が苦手なんですけど、なぜ苦手かっていうとサブカル系の人の性格がわりと苦手なんですね。萩ちゃんは顔から勝手なイメージでそれに近い気がしていて、インタビューを見るのを避けていたんです。なのでものすごーーーーく意外だった。

 メンバーから「萩ちゃんはよくキレる(笑)」みたいに言われてるの見て、えっ………鬼の横尾さんじゃん………という横尾担自重しろ案件な感想が真っ先に来たりなんかした。

 

 そして萩ちゃんがJrの中でも奇行種であること、かなりガチで音楽やってること、メンバーにすごい態度(言い表せない)で接していることなどを知る。

 わりと性格横尾さんと似てる気がするし。横尾さんほどひねくれてないんだけど、横尾さんぐらいの年になったらどうなるんだろう~なんて普通に興味が湧いてきてます。可愛くてしょうがなくなってきている。

 音楽ガチ勢っていうところがデカい。横尾さんが音楽完全にダメなので()。というか、なにもできない世界一美しい自担を推してる反動なのか、なんでもできる自担を求めてるふしがある。萩ちゃんどうやら演技もできそうだし。舞台も映像も見たいな~~~歌もうまいし。ダンスもうまいし。なんでもできるやんすごい。

 萩ちゃんに関しては、今のところそんな感じ。

 

 

掛け持ちブログってありますよね

 ところで。

 「掛け持ち」という現象や心理状態に関して、とても悩む人たちがいる。担降りブログなど呼ばれる記事と同じくらい、掛け持ちブログとでも呼ぶべき、彼女たちの葛藤を記した文章が存在する。

 私は担降りをしたことがないので、担降りする人の気持ちはまだ体験したことがない。いつまでも新規のように横尾さんに沸いてるタイプなので、どんな気持ちなのか想像もできない。そして、これまでは掛け持ちも経験しておらずキスマイ一筋だったため、未知の領域だった。

 「ま、実際そうなったら悩むこともあるのかな~」ぐらいの気持ちでしか見たことがなく、正直そこまでの興味もなかったため、スルーしがちだった。

 

 横尾担4年目にして、無事掛け持ちとなった私。ただなんていうか、掛け持ちに対する葛藤とか悩みがいまのところまったくないどころか、掛け持ちブログを書いてきた人たちの気持ちがますますわからなくなるという問題(?)が発生した。

 いやまあ理解できない人の気持ちは放っておけよと思われると思うんですけど、いろいろ思うところがあるので語らせてください。すみません。理解を深めるためにも、掛け持ちブログで悩んでいる人はいったい何を、なぜ悩んでいるんだろう?ということを考えてみました。

 

掛け持ちってなんだ?担当とは?

 掛け持ちブログ、ひいては担降りブログに繋がる葛藤で必ず出てくるテーマがこちら。担当定義問題。これについて考える。

 掛け持ちは、2人以上のジャニーズを順位なく応援している状態、のことを指すんじゃないかな。と私は思っています。

 私の現状は、ライブに行く(Jr公演は当たらないので行けてないけど)、雑誌を買う、テレビを見るなど、横尾さんと萩谷くんに関してやっている消費活動がほぼ変わらない状態にある。違うのはJrなのでCDなどリリースがないのと、ライブの規模が違いすぎてチケットが当たらず行けてないくらい。これもチケットが当たりさえすれば行きたいし、CDが出れば買いたい。

 たぶん私の様子を客観的に見ると、横尾さんと萩谷くんを同じように追っている人、ということになるだろう。

 担当っていうのは本人が担当、と思えば担当だと思う。「お客さん」はお金を使った時からがお客さんだろうけど、担当っていうのは「好き」とほぼ同義の言葉なので、好きならお茶の間=お金を使っていない人でも担当と思えば担当だ。

 ちなみに私は、NEWSのシゲちゃんやWESTの中間くんのファンでもあります。でも担当ではない。その線引きは私の場合、歌番組以外の仕事=雑誌・バラエティを追っているかどうか、を基準にしている。

 

 これらの定義上、私は完全に掛け持ちだ。横尾さんと萩谷くんを同じように追っている。

 しかし、担当定義や掛け持ち、ひいては担降りの際にも悩みごとが発生する人たちというのは、総じて共通点があると思う。それは、担当・掛け持ち・担降りの定義を「好きの感情の度合」で判断しているという点だ。

 

 好きという気持ちを数値化することは、当然ながら難しい。感情は正確に測れない。ましてや比較するなんてことはできない。

 担当の定義を、「最も好きな人」と考えたらどうなるだろう。掛け持ちは「完全に同率の好き」。担降りは「好きの順位の交代」あるいは「好きな気持ちの消滅」。そう考えると、担当・掛け持ちという状況は一気に難しいものになる。この世に「完全に同率の好き」なんてあるのだろうか。そもそも好きという気持ちはそれぞれ種類が違うと思うし、比べようもない。担降りはもっと大変だ。好きに順位なんてつけられない。担降りする人が、必ず気持ちが消滅してるとも限らない。

 そんな風に、担当の定義を感情基準で考えてしまった場合、いろいろなことの線引き、概念が途端に曖昧なものになる

 

 何が言いたいかというと、私が悩まないのはたぶん、担当定義を「具体的な消費活動」を基準に考えているからだ。自分の行動が判定基準になっているので、境界は明確。コンサートに行った時からがファン、雑誌とバラエティを追ったら担当。歌番組を見ているだけならファン未満。どこで線引きするかは人によって感覚が違うと思うが、一度基準が生まれれば判断は簡単。

 担降りだけは私はしたことがないのでピンと来ないが、たぶん歌番組もCDも雑誌も追わなくなったら、これ降りちゃったな~と思うんじゃないかな。DVDだけ買う、っていうのは他担と一緒なので、今より格段に消費活動が減ったら、という定義で考えると思う。

 この先、私が横尾さんから担降りすることはあるかもしれない。消費活動が今より減ることはあるかもしれない。でも、横尾さんを好きじゃなくなる日が来ることはたぶんないと思う。誇張じゃなくマジで世界一顔が好きなので。

 

感情で線引きできるファンなんていないのではないか

 私に限らず、人間、何年も見ていれば愛着が沸くものだ。好きな気持ちってそう簡単に消滅しないんじゃないか。

 若い子で趣味が年々移り変わっていくならまた話は違うが、そういう子は担降りブログ書いて悩んだりしないんじゃないかなあ。もう次の趣味に夢中になって、悩むほどの興味も失うと思う。例えば自担に怒りでブチギレて降りるような人でも(私はそういう人が心底苦手だが)、それ自体、担当への執着や好きな気持ちの裏返しだと思う。

 でも、実際担降りすることは、ある。

 好きな気持ちが消えなくても、私たちは日々の生活がある。環境の変化や新たな趣味、そして現実に恋人ができることだってある。そうした様々な理由で、担降りすることはあるのだ。好きなままではいられても、実際の消費活動を続けていくにはコストがかかる。

 実際、担降りブログを書くなど悩んでいる人だって、好きな気持ちが消滅したわけじゃないと思う。好きな気持ちが消滅したのなら、悩むことがないからだ。

 

 ここまで考えると、担降りの際に悩んでブログを書く人の気持ちが理解できる。彼女たちに何が起きたのかというと、「好きじゃなくなったら担降り」と考えているのに、好きな気持ちが残ったまま、消費活動が変わってしまうのだ。このズレが様々な葛藤と、はてなブログに溢れるたくさんの「担降りブログ」を生んでいるのではないか。

 

 同じように掛け持ちについても考えると、「完全に同率の好き」という難しい定義に当てはまることは至難の業だ。私で考えても、横尾さんと萩谷くんに対する気持ちを比較するのは難しいし、同率かと言われても答えを出しにくい。

 掛け持ちの場合はさらに、「人に対する好きを比べる」という心理的ハードルが登場する。好きの度合に優劣をつけることは、気持ちの上でブレーキがかかるのだ。しかし、同率です!と迷いなく答えるのも難しい。アイドルに対する好きはひとつひとつ種類が違うからだ。

 それに、やっぱり愛着の問題になるが、後から好きになった子と、もともと何年も追ってた子とでは愛着のレベルが違うわけだから、それが好きな気持ちに差があるように感じると思う。また、好きになって知って行くとき、つまり「新規の状態」そのものが好きな人は一定数いる。そういう人は新しい子に常に重さが傾いていくことになる。

 掛け持ちは「同率の好き」と思っているのに、微妙に好きな気持ちに差があったり、違いがあるまま、消費行動が同じになっていく。このズレが掛け持ちブログとその葛藤を生むのだ。

 

つまり、みんな担当の定義を見直したほうがいい

 担降りブログや掛け持ちブログを見て、私は正直、全然良い気がしなかった。

 別に「ファン辞めたら裏切り者!嫌い!」なんて発想じゃない。なんとなく興味が薄れてしまって、最近追ってないなあ、でも嫌いになったわけじゃないよ!ぐらいのテンションで居てくれれば、なんでもないことだと思う。あるいはログインしなくなるとか。

 でも、担当定義だとか、自分の好きの気持ちの強さとか、そういうことを真剣につらつら考えた上で掛け持ちになったり、担降りされたりしたら、バリバリの該当担からすると正直、「気持ち薄れたならハッキリそう言えばよくない!?!?」と思う。そんなに深刻に考えた上で担降りされたり掛け持ちになられたりしたら、なんだかものすごーーーくdisられたような気がしません????

 

 だってさ、担降りも掛け持ちのファンであるこっち側の都合であって、アイドル側が悪いわけでもないし、降りる人はいろいろな事情で必ず一定数いるもの。それをそこまで深刻に悩まれると、なんていうか、逆に失礼な感じがするよね。私はそう思います。

 あと掛け持ちも担降りも、悩んでる人はほんとに苦しそうだから一回担当定義を変えてみたら、楽になるんじゃないかなあ。

 

 まあ…掛け持ちや担降りで悩むのが好きな人は、別にいいと思うんですけど、ただ見てて、該当担からしたら気持ちいいものではないってことは知っといてほしいなーと。

 担降りブログだけじゃなくて、ファン界隈で突如としてTLに流れる担降り宣言も同じ。担当を感情で判断していると、余計に苦しむことになって、周りも被弾してしまいますし。

 ジャニオタがなるべく苦しまずに済む方法があるのなら広まってほしいです。

 

 担当や掛け持ち、担降りは消費活動で考えると楽ですよ!苦しまずに済みます!

 

 ちなみに、横尾さんと萩谷くんへの「好き」は私の中でだいぶ違う。横尾さんと萩谷くんの年齢ぐらい違う。萩谷くんに関しては将来性にかなり賭けてる部分があるのに対して、横尾さんは今現在の顔とか状態がぜんぶ好き。横尾さんについてはあんまり理屈がない。ただただ好み。萩谷くんは音楽的なところが核になっていて理屈がある。

 好きの度合なんて測れない。横尾さんのほうが長く見てきた分の愛着があるだけで、度合を比べるのは難しい。

 でも、消費活動としては同じことをしているので、私は掛け持ちです。全然悩まずに済みます。超おススメ。