あなたを買う理由

キスマイと横尾渉中心にいろいろ。盲目かつ分析厨につき、アイドルに対して批判ナシ。褒めて称えてひれ伏すスタイル。

気に入らないなら口に出すな――SNSでアイドルをdisるリスクについて

少クラでJr.のパフォーマンスを見ている時、「ああ、これは本家を超えたな~」と思う時もあれば、「やっぱりデビュー組に比べると…」と思う時もある。違うグループのコンサートのDVDを立て続けに観て、「これの後にこれだとちょっと見劣りする…」と思ったりする。同じジャニーズという畑にこれだけたくさんアイドルが居れば当然なのだが、私たちは時に「○○において、△△よりも××が優れている」という感想を持つ。

誰だって自担グループのどこかの点を最も優れているから好きになっているのだから、優劣があるのは当たり前のことだ。内心では嫌いな人だっているだろう。だが、この感想をSNSに書き込むことには大きなリスクがある。アイドルに対して何らかの評価をするSNSアカウントは、多くの場合「自分が誰のファンであるか」を明記しているからだ。

 

「○○より××が優れている」「××が嫌い」「××は劣っている」という書き込みを見るのは誰だろうか?おそらくアイドル本人や運営する事務所、スタッフより、圧倒的○○や××のファンである人が見ることのほうが多いだろう。

時に「批判の集合によって、アイドル側が改善することがある」「厳しく育てるべき」という意見をする方がいる。また自らネットを見ると公言するアイドルもいる。だが、ネット上の批判によってアイドル側に改善が見られるというケースは極々稀だろう。例え彼らがその発言に触れても、数十万人を相手に商売する彼らにとって、たった千人程度の意見など無視出来る範疇だからだ。

また、「○○や××のファンではなく、ジャニーズやアイドルのファンではない一般人」もこの書き込みを見ることは物理的には可能だが、おそらくそうした一般人の目に触れることも少ないだろう。彼らは○○にも××にもさしたる興味はないので、検索もしないしそうした書き込みをリツイート等の機能で見るようなコミュニティにも属していないことが多い。

こうして考えると、この「○○」よりも「××」が「優れている」とする発言=「××」を「○○」よりも「劣っている」とする発言を見るのは、ほとんどの場合がここに名前の出されている「○○」と「××」のファン、あるいはそのどちらかが所属するグループのファン、あるいは○○か××のファンのいるコミュニティに属しているジャニーズの誰かのファンである、ということになる。

 

この書き込みで「優れている」とされる○○のファンのほうは、こうした書き込みに共感したり、好感を持ったりするのかもしれない。だが、裏を返せば「劣っている」とされた××のファンはどう思うだろうか?

例えばその書き込みをしているアカウントが「○○のファンである」と書かれていた場合、書き込みを見た××のファンは、例えその書き込みがたった1件でも「○○のファンは、私が好きな××は嫌いなんだ」と感じる。しかし一方で、どんなに論理的に××が劣っていて○○が優れているかを語られたところで、その人は××を嫌いにはならないし、ファンをやめることはないだろう。誰のファンになるかは個人の選好であり、他人の価値観に左右されることはないからだ。

××のファンを辞めることはないその人に残るのは、「○○のファンとは好みが合わない」「○○のファンは××が嫌い」というイメージ、あるいは「○○のファンと話すのは不快だ」という偏見すら持つかもしれない。だがここまではまだ、あくまでファンという単なる一般人に対する偏見や悪感情なので、さほどのリスクではない。

 

では、「自分が好きな××を批判する○○ファン」に立て続けに何度も遭遇した場合、××ファンはどう感じるだろう?

××ファンも、ジャニーズのとあるグループのとあるアイドルが好きな「ジャニーズファン」である。ということは、ジャニーズのパフォーマンスに何らかの魅力を見出している。「担降り」という言葉に表されるように、一度ジャニーズの誰かを好きになった人は、好きな人が変わってもジャニーズのファンで居続けることが多い

また「担降り」しないまでも、今××のファンであるということは、別のアイドルに××と共通項や似た部分を見つけた時、そのアイドルのファンにもなる可能性も持っているのだ。ジャニーズという同じ畑にいるアイドルを追う方法は、一度ジャニーズを好きになった人ならばよく知っている。他担でも興味が出てDVDを1枚買ってみることは、誰にでも有り得ることだ。

このように、今既にジャニーズの誰かのファンである人は、あらゆるグループにとって「将来の顧客」となる可能性を持っている

だが、××ファンがほんの少し○○に興味を持つことがあったとしても、「××を批判・劣っていると発言する○○ファン」を何人も見ていたら、まずDVDを買ってみるだろうか?私なら、誰かのファンに立て続けに自担を貶されたら、そのグループにはお金を落としたくないな…という気持ちになってしまう

 

「××のファンなんか少ないし!」と思うかもしれないが、同じことが××ファン以外にも言える。ジャニーズの誰かのファンで、××に対して特に何とも思っていない、あるいはある程度パフォーマンスや顔、キャラクターを気に入っている人がどこにいるかわからない。そういう人が「××を劣っているとする○○ファン」を見たら、「○○ファンは配慮がないなあ…」と感じるのではないだろうか?

そういう経験が重なっていくと、徐々に「○○ファンは荒れている」、あるいは「○○はあまり好きじゃない」というイメージ・悪感情にまで発展する可能性があるのだ。ジャニーズのファン全員が、アイドルにとって未来の顧客となる可能性があることを考えれば、これも結局は、「○○ファンが、回り回って○○の足を引っ張る」という構図になってしまうのだ。

 

なぜ「××は劣っている」発言をするのか?

その人が「××」を「劣っている」と「SNS上で発言する」のには、以下のパターンがあるのではないだろうか。

  1. ××ファン「ではなく」、自分が好きな○○とはタイプが違うため、魅力が理解できない。しかし××が誰かに評価されている、または売れているため、××の魅力がわからない自分を他者に肯定してほしい
  2. ××ファン「ではない」人で、自分が好きな○○の中に一部嫌いな部分がある。その嫌いな部分が××と共通しているため、○○に対する不満の延長として××を批判している
  3. ××ファン「だった」ことがあり、一部がどうしても嫌い・許せない・不満があったため担降りした人が、自分が××ファンとして費やした時間やお金を悔やんで、××を批判せずにはいられない。または、過去に自分が××に費やした時間やお金が自分の責任ではないと他者に認められたい

私が今考え付くパターンは以上だ。SNS上にいる様々な人を見ていると、どうやらこうした感情によって「××批判」を行っている人が多いように思う。これらすべて、××にしろ○○にしろ「何かしらに対する愛情に基づいて」いるところも性質が悪い。

しかしこうした自分個人の感情よりも、優先すべきことがあるはずだ。それは「ネット上で他者を不快にさせないよう最低限の配慮をする」という人として当たり前のことと、「自分が好きな○○に迷惑をかけない」ことではないだろうか。

 

じゃあ、気に入らないアイドルが居たらどうしたらいいの?

TwitterというSNSが登場してから、一般人がネットで発言することのハードルが一気に下がった。この記事もほとんどTwitterでの発言を前提に書いているふしがある。Twitterは個人の場所であり、何を言ってもいい」と認識している人も多いのではないかと思う

だが、Twitterも全世界に繋がったインターネット上だ。確かに言論の自由があるので、何を言っても、法に触れない限り逮捕されることはないし、国から発言の削除を強要されることもない。だが、特定の個人を不快にさせたり、誰かの業務・商売を妨害することはいくらでも有り得る。*1

その中で考えたときに、果たして「××は劣っている」という発言は、ネットという不特定多数に向けられた公共の場所で言うにふさわしいものだろうか。それを見た他者の反応を冷静に考えた時、もちろん一部には共感もあるかもしれないし、自分の目に触れる範囲には同意しか見えないかもしれない。だがその裏に、もっと多くの目に見えない反発や悪感情があり、それが自分の好きなアイドルの業務妨害に繋がるとしたら?それほどのリスクを持ってまでそんな発言をしなければならないのだろうか。

良いと思ったこと、優れていると思うもののことしか言わなければいいのではないだろうか?わざわざ、劣っていたり嫌いなものについて、それが劣っていると公言しなければいけないのだろうか?

 

冷静に考えれば「××は劣っている」「××が嫌い」「××より○○のほうが良い」と発言することには、大したメリットも利益もなくリスクばかりがある。それなのに実際には多くの人たちがこうした発言をSNS上で書き込み、多くのトラブルが起きている。

私と同じアイドルを好きな人たちには絶対にそうした「他担disり」発言をしてほしくない。自分自身の品性を落としたり、批判された誰かのファンがどう思おうが構わないという人もいるかもしれないが、自分の好きなアイドルの足を引っ張るなんてあまりにも馬鹿馬鹿しい。そういうことは現実の友達に聞いてもらうか、鍵をかけて他人に見られないアカウントで吐き出せばいいのだ。

あなたがもし誰かのファンであることを公言しているなら、ぜひネット上での振る舞いに気を付けてほしい。これほどインターネットが発達し誰もが情報の発信者となることが出来るようになった時代において、あなたのネット上での振る舞いは、あなたが好きなアイドルのイメージと直結することがあるのだから。

 

なぜこんな記事を書いたかと言うと、自担を批判するファンが多すぎて、嫌いになったアイドルがいるからです。こんなくだらない理由で売上を落としたり、ファンになるかもしれなかった人を失うなんてあまりにも馬鹿馬鹿しい。ファンの言うことなんか気にするなと言われても、他担にはその不快感を我慢してまでそのアイドルを好きになる努力をする義務もありません。自担を認めさせたいなら尚更、他担批判は控えましょう。

*1:極端な話、自分の発言によって誰かに損害が発生すれば、賠償を求める訴訟を起こされる責任も含めて「自由」だ。決して「自由=何を言っても誰にも文句を言われないことを保証するもの」というわけではないのである。