あなたを買う理由

キスマイと横尾渉中心にいろいろ。盲目かつ分析厨につき、アイドルに対して批判ナシ。褒めて称えてひれ伏すスタイル。

事務所の「陰謀」はあるのか?―タレントの商品性と人間性

陰謀説を唱える際には、事態を解釈するためだけに目的のない陰謀を作り上げないよう注意しなければならないと思う。陰謀には必ず目的がある。私利私欲を満たすため、名声のため、金のため、面子のため、色々あるとは思うが「目的のない陰謀」は絶対に存在しない

先日、各誌を賑わせた解散報道を受け、SMAP5人が生放送で心境を語った。その際、特に中居正広の顔つきが明らかに不満・不服であるように見受けられたことから、この騒動並びに今後のSMAPの待遇が、ジャニーズ事務所が仕組んだ陰謀であるとするファンの声が後を絶たない。

だが、事務所側はどういう目的で陰謀を仕組む必要があったのだろう。

そもそも、今回の報道では飯島マネとメリー副社長の諍いがあり、事務所の内部抗争が存在したことを明かしてしまった。こうした内情を書かれること自体、事務所にとってリスクなはずだ。いくらスポーツ紙がすっぱ抜いても、発売前に事務所が圧力をかけてもみ消すことも出来たと思う。だがそれもしていないのだから、これらの報道にも目的がある。これほどのリスクを負って、事務所は何がしたかったのだろうか?

 

多くのSMAPファン(数が多いというだけで、過半数以上のとは限らない)が、一連の騒動を、SMAPを弱体化させる陰謀であると考えているようだ。だが、自社の商品であるはずのSMAPを、どうして弱体化させたいのだろうか?

メリー副社長が、飯島マネ及びSMAPが気に入らないから?もしそうなら、SMAPを解雇・解散させるタイミングはこの25年間、他にも何度もあったはずだ。現在、これほどまでSMAPが国民の支持を得ていて、売り上げとしても最高水準だろう、この時期にSMAPの弱体化を狙うなどという難しいことを、どうしてわざわざ選んだのだろう。

あまりにも売れすぎてしまったから、目障りになったから?だとしたら、やはりこんな騒動にはせず解散させ、個人活動にシフトすることを発表すればよかったのではないか?もちろんそれでも内情を勘繰る人もいるだろうが、ここまでの騒ぎになることと比べればリスクが少ない。

飯島マネのやり方が気に入らないから、事務所の管理下に置きたかった?やはりそれも、こんなタイミングで実行するのは不自然だ。そうしたいならもっと早くすればよかったのだ。何も今まで20年以上も我慢する必要がない。

報道では、SMAPが独立工作をしたが翻意し、取締役に謝罪して事務所に戻った、ということになっている。だがこれはそもそも飯島マネが退社することが発端だ。なぜ、ずっと事務所に残っていた飯島マネを、今になって退社させなければならなかったのだろうか?

また、なぜ事務所に残りSMAPが存続することとなったのに、中居正広はあれほど納得していない顔をしているのだろうか?中居くんはSMAPを守りたかったはずで、誰よりもSMAPを大切に思っているはずで、それなのに、SMAPが存続することに対して納得していない。SMAP5人で活動が存続するなら、変わるのは飯島マネの手から離れ、事務所の管理下に置かれることだけだ。

考えられるのは、飯島マネがいないと「本当のSMAP」でいられない、ということだ。中居くんは飯島マネの手でしか叶えることが出来ない「本当のSMAP」を守りたかった。しかし事務所の力に負け、世間の声によって引き戻され、「本当のSMAP」を失ったしまった。あの中居くんの表情は、私にはそう映った。では、飯島マネの手でのみ実現できる「本当のSMAP」とはどんなSMAPで、これからは何が違うのだろうか?

 

状況を整理すると、理由はわからないが

  • 事務所は、どうしてもSMAPを飯島マネから取り戻す必要があった。
  • それは今でなければならない。
  • これほどの騒ぎを起こしてでも、取り戻さなければならない。
  • 事務所がSMAPを取り戻すと何かが変わってしまい、中居正広はそれが不服。

ということが言える。一体、その理由ってなんだろう?真相は恐らく明らかになることはないし、仮に薄っすら真相が判明するとしても、ずっと後になると思う。

 

以下はこうした状況から推測した、私の個人的な想像に過ぎない。ひとつの可能性として有り得るかもしれない、程度の軽い気持ちで読んでもらいたい。これだけが原因だと断言するものでもなければ、何か証拠があって書いているわけでもないので。また、飯島マネのやり方や手腕を批判するものでもありません。

事務所の陰謀と戦うファンの方々を否定するつもりもありません。是非とも華麗なる逆襲を仕掛けてください。クレームは受け付けません。

 

中居正広の健康問題

今回の騒動が2016年1月に起こったことには、絶対に理由があるはずだ。そうして思い返すとここ2~3年は、中居くんにとって「健康」が問題になった時期だった。

  • 2014年夏、27時間テレビの終盤に炎天下でのライブ。草彅くんが「中居くんが生きてて良かった」と言った通り、中居正広はこの時、熱中症か過労で倒れてしまうのではないかと思うような状態になった。生放送で中居くんがフラフラになりながらなんとか歌って踊る姿が全国に流れ、SMAPは高い評価と地位を確立したが、一方でフジテレビは「中居くんを殺す気か」などと批判を受けた。
  • 2014年、コンサートにて中居くんのソロ曲が無かった。これまでそんなことは一度もなく、中居くんは5人の中でも特にソロ曲のプロデュースにこだわることで知られていた。この時にはまだ誰にも伝えていなかったようだが、それが喉の調子が悪く痛みがあったため歌えないとの判断だったことを後にラジオで話している。
  • 2014年末特番期に喉を完全に潰し、話すことも困難なほど掠れてしまった。それでも歌番組では口パクではなく生歌で歌うことも多く、また各番組のMCも通常通り行っていた。
  • 2015年5月、中居くんのお父さんが亡くなったことを公表した。それまでの闘病生活をラジオで語っており、本格的に闘病していた2014年後半頃からは付きっきりで看病していたことを明かした。しょっちゅう病院へ行き、ほとんど眠れていない状態が続いていたという。闘病中「事務所に車を出してもらったり、世話になった」と話していた。
  • 2015年の6月、喉に腫瘍が見つかり手術。結果は良性だったが、手術前誰にも相談せず自分で病院を予約・診察・手術したという。事務所への報告は手術予定を決めてからだったとラジオで話していた。2014年末に話せないほど声が涸れたのはこの腫瘍のためで、中居くんは以前から検査に行こうとは思っていたらしい。診察を受けたのは5月頃で、本来術後3週間は声を出してはいけないところを、5日間だけ仕事を休みすぐに復帰した。これを公表したのは手術から3週間以上経ってからである。
  • 2015年9月ごろ、右手の人差し指の腹に黒い斑点が確認された。しばらくして、ラジオで病名など詳細は明かさず「もう大丈夫」と言っていた。その後手の甲にシミが出来たり、また同じ人差し指に包帯をして生放送に出たりと、どういった治療経過になっているのか明らかにしていない。

 

なるべく事実のみを書いたつもりである。中居くんのファンは「中居くんの身体が心配だ」とずっと言っていたし、「事務所の管理はどうなっているんだ」「テレビ局はやりすぎだ」などという声も上がっていた。

芸能事務所には、タレントを管理する責任がある。芸能人はそもそも身体が商品であり、その管理には善管注意義務がある。よってマネジメントとは、仕事のブッキングや売り込みをするだけでは留まらない。体調管理や睡眠時間の不足を補うなど、健康への配慮も不可欠だろう。そこで取り扱う商品は人間であり、人間は、死や怪我、病気によって、商品価値を失うことがあるからだ。

人間を商品として売っているということ自体、どこか倫理に抵触するような部分がある。「芸能」と呼んでそれらを正当化しているわけだが、とりわけアイドルという職業は、芸より性を売る性質を持っている。そうした商品を取り扱う大きな会社が、商品としての人間に対する最低限の配慮・ケアを求められることは当然の企業責任だと思う。

 

もし仮に、27時間テレビの生放送中に、中居くんが過労で倒れて脱水症状により死に至ったとしたら?あるいは、番組を続けられないほどの体調不良に陥り病院に担ぎ込まれたとしたら?恐らく、「ジャニーズ事務所はどういう管理をしているんだ」と批判を浴びることとなるだろう。フジテレビにも批判が向くだろうが、テレビ局にあるのは、一般的に必要な安全配慮義務がせいぜいだ。そのタレントにとってそれが本当に安全か、一歩踏み込んだ部分を判断するのは芸能事務所の仕事だ。

仮に、腫瘍の手術に失敗して、声を完全に失うことになったら?中居くんは多くの仕事を失い、同時に芸能界や多くの番組も中居くんというタレント=商品を失うこととなる。事務所が信頼に足る病院を斡旋し、吟味した上で手術をしたなら、やるべき手は尽くしていたと言える。だが、タレントが独自に選んだ病院で、もし手術に失敗していたら、よく知りもしない病院で手術を受けさせたこと自体批判されるのではないだろうか?また、手術後すぐに仕事に復帰しているが、これも健康上問題ないのかどうかは不明である。

 

中居くんは以前から、何度も怪我や病気をしてきた。肉離れ、肋骨骨折、指骨折、結膜炎、盲腸、何度もそういう報告があった。しかしその度にギリギリまで我慢をして、病院に行くのが遅れている様子で、対応の悪さ・適当さに、ファンの間では「事務所がちゃんと病院に連れて行って!」という声も上がっていた。

先日、関ジャニ∞の大倉くんが腸閉塞によりコンサートを欠場した。そして20日に仕事へ復帰したことを報告。経過についても「少しずつ食べられるようになってきた」と公表している。私が驚いたのは、SMAPでドクターストップなんてことを聞いたことがなかったからだ。

飯島マネの下についていると、タレントの管理・マネジメントは自己流になってしまっていたのではないだろうかジャニーズ事務所がタレントの管理を怠っているということは考えにくい。何十年も昔から人気タレントを管理してきた芸能事務所で、タレントを管理・維持するノウハウが無いはずがないからだ。現にタレントが過労で身体を壊したり、病院に行くのが遅れて死んだりして問題になったことはない。 

飯島マネの管理下にあったSMAPの中居くんについては、怪我や病気の際の対応が非常に不行き届きである。怪我や病気の後も中居くんはセーブすることなく、ずっと極端にハードなスケジュールで仕事をこなしている。独断で手術を決めたり、痛みがあっても病院に行かなかったりすることも、本来ならば注意・指導し、改善させるのがマネージャーや会社の責任ではないだろうか。 

SMAPは平均年齢40歳を超えた。30代ぐらいまでは多少の無理をしても死ぬことはなかなかないが、40代以降は身体に気を付けなければ命に関わることもなる。今回の騒動でもわかるとおり、SMAPは大物タレントだ。それが事務所に所属している間に死亡、大怪我、大病などをしたとしたら、誰もが所属事務所の管理不行き届きを疑うだろう。

本当に芸能事務所として負うべき責任を果たしていたと言えなければ、「働かせ過ぎてタレントを潰した」ということになる。SMAPの管理責任という巨大な社会的責任を取ることは難しく、事務所の存続に関わる問題になってしまう。

 

飯島マネの管理・マネジメント

SMAPはこれまで数度、メンバーが逮捕されたとニュースを騒がせている。そのうち2度は謹慎期間を経てグループに戻ったが、木村くんのスピード違反については少し報道がされただけで何もなく、トヨタのCMも引き続き放送された。よくよく見るとその内容はとても些末なものだ。スピード違反なんて全く大したことではない(法令違反には違いないのだが)し、他の2人についても、特に草彅くんについては逮捕するようなことでもないという意見もあった。

もしかすると、こうした小さな警察沙汰になった時、事務所で情報統制をしていないせいでSMAPだけがそうした報道がされてしまったのではないか?民間企業であるジャニ―ズ事務所が報道規制をするのは当然有り得ることで、SMAPだけがそうした保護を受けずに来てしまったのではないだろうか。

事務所は、タレントの行為すべてに責任を持つことはできない。何十人ものタレントを抱えて、そのプライベートまですべてを管理することは難しい。飯島マネの管理下にあるSMAPはマスコミへの情報統制が出来ないとしたら、SMAPが事務所にとってどんな不利益なことをするかわからないし、そうなった時に事務所が他のタレントやSMAPという商品を守ることが出来ない。

こういった戦略も売り方のうちであり、そうしたマネジメントが行き届かないことも事務所としてはとても問題視していたのではないかと思う。

※マスコミに情報統制をする、というと聞こえが悪いが、民間企業である芸能事務所がそういう根回しをすることには何ら問題はない。行政や政府とは違う。情報が漏れないよう手を回すことは、芸能界ならずともそういった手配をする企業はいくらでもある。

※報道されて一般人が知ることは、警察の判断・処遇とは関係がないので、法律上の問題にはならない。芸能界に戻るか否か、イメージを保つか否かは倫理の問題でしかない。

 

マネジメントが分断されている

ジャニーズでは数年前から「派閥」ということが言われてきたが、これは飯島マネと事務所とがマネジメントを共有出来ていない、出来ない状態にあったことを示していると思う。飯島マネの担当するグループだけは、ブッキングや調整を他のグループと総合して全体で考えることが出来ないのだ。

こうした状況が過去ずっと続いていたと考えると、共演が無くなる以前から、事務所全体で調整したい時などは困っていたのではないだろうか。カウントダウンコンサートにSMAPが出ないのは紅白歌合戦で司会をしていたからだったはずが、司会を降りた途端にCDTV年越しライブ(カウコンの裏番組)の司会になってしまった。

SMAPはずっと「高級路線」を重視してきて、冠番組であるSMAP×SMAPには後輩を呼ばない・後輩の番組には出ない、というルールで活動してきた期間が長かった。例えば、その当時デビューした若手の嵐は、事務所で一番売れているSMAPの番組に出られない、SMAPを番組に呼べないという状況だった。これは若手を売り出す上でとても困ったことだったのではないだろうか。

もちろんSMAPのそうした路線にも合理性はある。この戦略のおかげでSMAPはジャニーズという枠に留まらない、代えのきかないモンスタータレントになった。すると事務所も、この代替のないSMAPという商品を失わないために、最善を尽くす義務を社会全体から与えられてしまう。だからこそ、大きな騒動を起こしてでもSMAPを取り戻さなければならなかったのだ。

 

人間をモンスタータレントにしてはいけない

タレントは人間だ。病気もするし年も取る。無理をさせれば身体を壊すし、時には法に触れるような間違いもあるだろう。SMAPは飯島マネの管理下において、NGなし、保護なし、体調への配慮なしの「いつでも、どこまでも働く便利な商品」と化してしまった。これはもちろん、SMAPという商品価値を高めるという一点においては大変な成功である。しかし、SMAPは人間だ。無理をすれば壊れてしまうし、いつかは絶対に死を迎える。

限りある命である商品に対して、管理する事務所が出来ること、やらなければならないことは何だろう。それは、なるべく長く使えるように運用することだ。身体を酷使して早死にするのは、一番避けなければならない。もしそうなったら、会社の管理に問題があったとして、代替の効かない200億円市場の損害賠償を要求されかねないのだ。

また市場に対して出来ることは、代替を用意することだ。ジャニーズ事務所で言えば、他のグループで似たような役割の出来るタレントに、仕事を分配していく。次の世代に似た役割のタレントを育成し、より若い者へと継承していく。タレントを病や死によって突然失うリスクを負っている市場に対して、最低限の配慮だろう。

全く代替の効かない、後継者もいない、誰にも仕事を分配できない、そんなモンスタータレントを、そもそも芸能界は生み出してはいけないのだ。そんなことをすれば、酷使され過ぎた人間は壊れて、市場に大混乱を生んでしまう。

SMAPはいよいよ、SMAPという商品価値の一部または全部を失うことになっても、こうした配慮が出来る体制にしなければならないところまで来た。それほどまでのモンスタータレントになってしまった。これが、事務所がSMAPを弱体化させたい理由なのではないだろうか。

 

タレントは、モノとしてだけ扱うことも、人間としてだけ扱うことも出来ない。芸能人という複雑な商品の取扱いは非常に難しいと思う。そこには業界でのノウハウやルールがあるはずだが、飯島マネはマネージャーというよりもプロデューサーであり、秘書のように仕事をしていたのではないだろうか。彼女の手腕がSMAPを国民的グループたらしめた。しかしそのことが今、SMAPを弱体化させてでも飯島さんの手から奪わなければならない事情を生んでしまったのではないだろうか。

SMAPの売り上げに支えられた時代が長かったジャニーズだが、今は違う。各グループそれぞれで採算が取れることを目指して経費削減している様子もあるし、嵐も大きなグループになった。このタイミングで、「SMAPを弱体化させる陰謀」が働くのは、会社として当然の判断なのかもしれない。

SMAPが多少弱体化しても、後輩グループに仕事を分けても、タレントとして圧倒的に力があるのは事実だ。むしろ、事務所の力で無理にでも世代交代を狙わなければ、SMAP本人にとっても危ない状態まで来てしまったのだ。こんな風に社会や会社を動かしたこと自体、SMAPというタレントの凄さを物語っている。

 

23日放送のラジオで、中居くんは「めちゃイケ27時間テレビも、ファンの子は面白いと思って見てくれている」と発言した。この2つは、今までファンが身体を心配しつつも、中居くんが楽しんでいるならと、複雑な思いで見守って来たものだ。収録は19日=騒動の後と思われる。ここでそうした言及があるのは、事務所から安全管理について何らかの指導があったのではないだろうか。

もちろん、ファンは中居くんの思うように仕事が出来ることを望んではいる。けれど、死ぬまで働くところなんて見たくはない。ちゃんと人間として幸せに生活して、楽しく頑張れる範囲の仕事をしてほしい。生放送で死なれでもしたら、周囲にどれほど迷惑をかけるのか、そういう部分をもう少し理解して、自分の身体を大切にしてほしい。そうしたファンの願いを、事務所は叶えてくれるのかもしれない。

そして願わくば、SMAPという組織の構造がこれをきっかけに変化し、中居くんが孤独にならない体制に変わることを期待したい。これだけの騒動があったのだから、良い変化ばかりではないかもしれない。けれど、SMAPなら乗り越えると信じている。

 

※全く的外れな見解だった場合も特にクレームは受け付けかねますので、話半分だと思ってください。