この愛を欺けるの

応援スタンスや長文考察や好きなものの分析をするところ

田口淳之介というアイドル

トピック「田口淳之介」について

Xデーである3月31日、田口くんの最後のブログを読み、「同じ空の下にいるよ」というなんとも優しい、しかし確かな別離を意味する悲しいメッセージを受け取った。アイドルを辞めていく者として、これ以上のコメントがあるだろうかと感動さえした。

 

4月1日になった。田口淳之介の名前はジャニーズWEBから削除され、KAT-TUNは本当に3人になった。

その日、とあるトレーニングジムのTwitterアカウントで、田口くんの写真が公開された。そこには、最後の姿となったMステ生放送で見せた姿とほとんどなにも変わりない田口くんが、今までよりずいぶん小さなカメラに向かって微笑んでいた。

けれど、その写真の田口くんの笑顔には少し違和感を覚えた。

今まで見てきた、特に脱退を発表してから私たちに見せていた表情とは少し、違う気がする。それもそうだ。これは雑誌やテレビじゃない。誰かにお金を貰って撮られているわけではないのだから、そんなに完璧に笑う必要なんかない。作り込みのない、とても自然な、ある意味で未完成な、私たちとなにも変わらないただの人になった田口淳之介の笑顔だった。

 

今まで、「アイドル田口淳之介」が見せてきた笑顔の何と完璧だったことか。

この写真はそうではない。プライベートでも交流があるのだという撮影者との、非常に自然な、わざとらしくない普通の微笑みだ。(田口くんが今後芸能活動を行うか否かはまだわからないが、)少なくともこの写真で、彼は芸能人として笑う必要がない。

「アイドルを終えた田口くん」を見て、いっそう「アイドル田口淳之介」への尊敬を深めるよりほかにない。彼のトレードマークの笑顔は、やっぱりちゃんとプロ意識や仕事への意欲から創られた商品だったのだ。私はそういうアイドルの商品性こそが素晴らしいと思うし、そうした素晴らしい商品を生産できるアイドルを人間として本当に尊敬する。

ある意味で、彼はアイドルを辞めることで、自らのアイドル性を証明することとなった。それこそが田口くんがいかにアイドルという職業を完璧に全うしていたかを物語っていると思う。「アイドルという職業を重荷に感じる」なんて、実際にはそんな生半可なものではなかっただろう。

彼は最後の一瞬までアイドルを走りきった。

 

田口くん、本当にお疲れさまでした。

あなたのこと、あなたがKAT-TUNだったこと、絶対に忘れません。

ジャニーズの「赤い曲」集めてみた

曲調や衣装、パフォーマンス、歌詞、楽曲から「赤」を感じる曲を、私は「赤い曲」と呼んでいる。ロックでカッコよくて、しかもダークなだけではなく「赤」を想起させるセクシーさのある楽曲。ジャニーズの各グループにはそれぞれの特徴を持った赤い曲が存在する。今回はそんな各グループの赤い曲を挙げてみたい。

ただしあまり楽曲を知らないので取り上げられないグループや、まだ楽曲が少なかったり、赤い曲があまりないグループもあるため、全グループは挙げられていません。

 

KAT-TUN

言わずもがな、赤い曲を最も得意とするグループである。KAT-TUNらしい曲には黒い曲と赤い曲があって、黒い曲が本領であると思うが、赤のほうがより攻めてる感じがする。意外とシングル曲に多い。

  • LIPS(シングル「LIPS」)
  • Don't you ever stop(シングル「Don't you ever stop」)
  • T∀BOO(アルバム「KAT-TUN III -QUEEN OF PIRATES-」)
  • MOON(アルバム「Break the Records -by you & for you-」)
  • Sadistic Love(アルバム「Break the Records -by you & for you-」)
  • GIMME LUV(アルバム「楔-kusabi-」)

上2曲はろくーんシングル。特にLIPSは赤い。そもそもサビが「赤く染まる唇」である。MOONは和風ロック。そしてGIMME LUVを聴いた時は4人での赤い曲が出て本当に嬉しかった。

 

NEWS

NEWSは白のイメージが強いと思うが、特に4人になってからは別の色も積極的に表現している。また、以前の楽曲でも4人で歌うと赤くなる曲がある。

  • Liar(シングル「SUMMER TIME」)
  • 愛のマタドール(アルバム「pacific」)
  • 太陽のナミダ(シングル「太陽のナミダ」)
  • ベサメ・ムーチョ~狂おしいボレロ~(アルバム「NEWS」
  • SHOCK ME 2013(DVD「NEWS 10th Anniversary in Tokyo Dome」)
  • 紅い花(シングル「星をめざして」)

SHOCK MEはもともと好きな楽曲だったが、4人での新たなアレンジはより赤い曲になった。NEWSの赤い曲はスペイン風の曲が多い。紅い花は完全に4人のコンサートで再登場して惚れた曲。手越くんの圧倒的歌唱力があれほど活きるとは。

 

山下智久

もともとNEWSの赤い曲にスペイン風が多いのも、山Pの影響ではないかと思う。意外に赤い曲は少ないのだが、非常に特徴がある。

指輪はNEWSでのソロ曲。ベストアルバムに入れてほしかった…。戻れないからはバラードだがとても赤い感じがする。NEXT ACTION入れたのは別に贔屓目ではないつもり。超良い曲。

 

Kis-My-Ft2

デビュー前の楽曲はロックなイメージがあるが、黒い曲のほうが多い。代表曲が赤いので赤いイメージは強いが、実際には意外と赤い曲は少ない。

  • FIRE BEAT(アルバム「Kis-My-1st」)
  • 海賊(アルバム「Kis-My-1st」)
  • Take Over(アルバム「Kis-My-1st」)
  • Eternal mind(DVD「YOSHIO」)
  • FIRE!!(藤ヶ谷太輔北山宏光/アルバム「Kis-My-Journey」)
  • My Resistance-タシカナモノ-(シングル「My Resistance-タシカナモノ-」)

キスマイといえばFIRE BEAT。これが赤い曲ど真ん中だ。海賊は変化球で、私の中ではFOLLOWなんかと同じ「朝焼け曲」との間くらい。デビュー後も時折思い出したように赤い曲がある。My Resistanceは変化球で、真っ赤ではないけど差し色赤が入る印象があったので、コンサートでの歌詞が赤く表示される演出には眩暈がした。わかりすぎててつらい。

 

タッキー&翼

タキツバの楽曲にはかなり特徴があるが、「赤」との親和性はかなり高い。そのため赤系の曲は多いのだが、例えばKAT-TUNの赤とは雰囲気が違い、タキツバらしい高級感がある。そのため光沢のある赤なのか、他の色なのか分類が難しい。

  • カミラ◆タマラ(アルバム「タキツバベスト」)
  • ×~ダメ~(シングル「×~ダメ~」)
  • 小悪魔ジュリエット(アルバム「TEN」)
  • ペンデュラム・ラヴ(アルバム「TRIP&TREASURE TWO」)

カミラ◆タマラなんかはど真ん中だ。ペンデュラム・ラヴはチャラン・ポ・ランタンが楽興提供しているのだが、彼女たちの曲は全体的に赤めが多い。

 

Hey!Say!JUMP

JUMPは白い・かわいいイメージが強いだけに、赤い曲が少ない。これらの曲今のJr.にもぜひ歌ってほしい、数少ないJUMPの赤い曲だ。JUMPのファンの中でこうした赤い曲はどういう位置付けなのかぜひ聞いてみたい。

  • 真夜中のシャドーボーイ(シングル「真夜中のシャドーボーイ」)
  • Time(アルバム「JUMP No.1」)
  • Yes!(山田涼介・八乙女光・髙木雄也/アルバム「smart」)
  • 瞳のスクリーン(シングル「瞳のスクリーン」)
  • Endless Dream(アルバム「JUMP WORLD」)

意外にシングルが2曲入っている。Timeは1stアルバムに収録されており、どの程度メジャーなのかわからないがとても好きな曲。Yes!は山田くん八乙女くん髙木くんのユニット曲で、セクシーでカッコいいJUMPが見られる。

 

SMAP

SMAPに赤いイメージがない人も多いと思うのだが、楽曲が多いので赤い曲も意外とある。SMAPは明るい国民的スターというだけでなく、ロックで暗い側面も持っている。こちらの顔をぜひ知ってもらいたい。

  • Mistake!(シングル「Mistake!/Battery」)
  • Call Your Number(アルバム「Pop Up! SMAP」)
  • Flapper(アルバム「MIJ」)
  • Battery(シングル「Mistake!/Battery」)
  • Thousand Nights(稲垣吾郎/アルバム「MIJ」)

BatteryはUSJでかかっているJeff Miyahara Remixのほうが赤い。SMAP楽曲の中で一番赤いのはFlapperだろう。女の子と絡む振りが非常にセクシーだ。(中居くんは恥ずかしがってちゃんとできない。かわいい。)Thousand Nightsは吾朗ちゃんのソロ曲で、ど真ん中赤い曲だ。何を隠そうMIJ大好き。

 

TOKIO

ファンの方には非常に申し訳ないのだが私はTOKIOの楽曲には明るくない。だがその中でも、太陽と砂漠のバラをどうしても取り上げたくてこの項目を作った。長瀬くんのボーカルは赤い曲に向いてると思う。

TOKIOの赤い曲は気温の高い夕焼けのようなイメージがある。どこか古臭い歌謡曲調が、長瀬くんのボーカルと非常に相性が良い。雨傘と渦中の男に関しては、椎名林檎の曲をここまで歌いこなせる歌手はなかなかいない。太陽と砂漠のバラはすごく好きな曲で、赤い暑さとうら寂しい切なさがとても良い。

 

ジャニーズWEST

明るいハッピーチューンやポップな関西弁の曲が多いジャニーズWEST。まだ楽曲数が少ない(と言ってもデビュー2年にしては多い)割に赤い曲もあり、実はセクシーもダークもしっかり歌える優秀なグループだ。

  • Can't stop(シングル「ジパング・おおきに大作戦」)
  • オンリーロンリー(DVD「なにわ侍 ハローTOKYO!!」)
  • Toxic Love(アルバム「パリピポ」)
  • TAMER(中間淳太/アルバム「ラッキィィィィィィィ7」)

TAMERは中間くんのソロ曲。Can't stopはだいたい黒い衣装で歌っているが赤いイメージが強い。オンリーロンリーはバラードだが温度が高く赤い印象。これも夕焼け系。朝焼けは赤くないが、夕焼けは赤い曲に分類できる。

 

その他の赤い曲たち

グループの楽曲には詳しくないが、この曲は赤くて好き!という楽曲たち。きっと詳しく聞けば他にもいっぱいあるんだろうなあ…。

だいたいこれぐらいが私の大好きな赤い曲シリーズ。あまり知らないグループにも赤い曲がもっとあると思う。そしてこれからもジャニーズでいろいろな「赤」が聴けるといいなあ。

 

ジャニーズの「黒い曲」

色で楽曲を分類するのは以前から面白いと思っていて、他にもあるのでここでは特に好きな「黒」の楽曲だけついでにまとめたいと思う。これ以外にもピンクとか青とか朝焼け夕焼けとか色々ある。

ジャニーズには黒+色の楽曲が多いが、ここではかなり純粋に「黒」の楽曲を選んだ。KAT-TUNは黒い曲が多いが、中でも他の色の混じらない純粋な「黒」の曲。黒い曲が少ないグループの楽曲については「黒」判定が少し緩くなっている。

だいたい自分の好きなグループの楽曲に詳しいので数が偏っている。赤との区別は私の心の中に。個人的には明確な違いがあるのだけど恐らく伝わらない自信がある。

 

おまけ・ジャニーズの「金の曲」

完全にタキツバ曲を挙げたかっただけ。金は他の色とはわかりやすい違いがあると思うが、出来るだけ衣装や演出に引っ張られないように気を付けた。

タキツバ楽曲には圧倒的に金の曲が多い。中でも金キラキンなのはこれらの楽曲だと思う。GOLDに関しては完全に曲名。チュムチュムやOthersideは衣装に引っ張られている気もする。

 

ここに挙げた楽曲が好きな方は、同じ分類の楽曲を聴いてみると好みの楽曲に出会えるかも。そしてそこから別のグループも追うようになって事務所担になるかも。レッツ事務所担。ちなみに分類は完全に私の主観なので全然参考にならないと思いますが悪しからず。

ジャニーズの楽曲は、J-POPがどんなにダンスミュージックに傾倒しても独自の赤や黒や金を残していてほしい。そんな願いを込めて。今年もたくさん良い曲やパフォーマンスに出会えますように。もう2月だけど。

ベストアルバム投票したし、好きなKAT-TUN曲10選挙げてみる

ベストアルバムに向けてのアルバム・カップリング曲投票も済ませたところで。「KAT-TUNは俺たちの青春」が合言葉の私が選ぶ、好きなKAT-TUN曲10選。

種類問わず…と言いつつ、やっぱりシングル曲は避けたかも。有名すぎてチートな曲は避けた上で、KAT-TUNと言えばコレ!と思うヘビロテ曲。ろくーんに偏らないようにと思ったけど、やっぱり思い出補正で懐古多めなのはもうシカタナイヨネ…。

更に、歌詞からしてあからさまにエロ曲!卑猥!っていう曲は今回は避けました。そういう曲は私の中で別ジャンルだと思っているので、それはそれで別の記事として書きたい。

 

1.HEARTBREAK CLUB(アルバム「cartoon KAT-TUN Ⅱ you」収録

ぶっちゃけ今回の投票で初めて音源化されてたことを知った。当時はまだ我が家にネット環境がなくて情報収拾がちゃんと出来なかったのだ…。悔やまれるばかり。今からでもネットでなんとか入手できないだろうか。

ザ・KAT-TUNなハードロック曲。赤西仁リードボーカルでワントップだった頃の曲の中で、ナンバーワンを選ぶとしたらこの曲だと思う。歌詞・言葉の卑猥さではなく、パフォーマンスでセクシャルさを強調しているところが好き。あとやたらと低音の多い曲で、勢いのある粗削りなハスキーボイスが非常に耳に残る。

 

2.僕らの街で(シングル「僕らの街で」収録)

亀ちゃんのドラマの曲だが、私は当時、ドラマの物語を遥かに凌ぐこの曲のシリアスさに衝撃を受けた。切羽詰ったもの悲しさと、そこから見る希望の細い僅かな光。初めて聞いた時は「上を向いて歩こう」みたい、と思った。そのシリアスさは正直、ドラマと合わないほどだと感じたのをよく覚えている。

その切実さ、焼けるような切なさがぴたりとハマったのは、発売から9年の時が経った2015年11月だ。「探しても探しても見つからないけど 確かなものはきっとどこかにあるよね」「初めて君を見つけたあの日 突き抜ける青い空がただ続いていた」「今は僕らを信じていたい 今の自分を信じていたい」「誰も僕らを決して認めはしないだろう 誰も決してわかろうとはしないんだろう」…どの歌詞も泣けてくる。悲しみは絶対にあるのだけれど、その中にも希望を見ようとするその切なさ、それが現在までのKAT-TUNの物語にぴたりと当て嵌まるような気がした。と思っていたら、カウコンで歌ってくれた。

小田和正さん作詞作曲なので、言われてみれば「言葉にできない」感がある。だが、これはKAT-TUNの歌声であることに意味があると思う。若者の命や存在を懸けた切実さであってほしい。

 

3.DIAMOND(シングル「RUN FOR YOU」収録)

これはもう、圧倒的に「今聴くと涙腺が壊れて止まらない」曲である。「別れた仲間の数だけ遠くまで届くように」「このドラマの先に続くのは」なんて、今この時に聴くために用意されたのかとさえ思ってしまう。どうかこの曲はベストアルバムに収録して欲しいし、春に行う3人のドームツアーでもやってほしいし、3人のKAT-TUNが活動再開するその時にぜひ歌ってほしいなんて妄想までしてしまう。(3人のKAT-TUNが活動再開する時なんてどの曲を歌われても間違いなく涙腺崩壊するのだけども)

私の好きなKAT-TUN曲の中では比較的明るい曲調だが、その中でもやはりどこか悲しみを感じるような半音の使われ方。これが好き。やっぱりKAT-TUNには暗い輝きが似合う。私の記憶が正しければ一度しかコンサートで披露されていなかったと思うのだが、演出によってまったく色が変わる曲だと思う。

 

4.care(アルバム「Break the Records -by you & for you-」収録)

ソロ曲だけどこれだけは入れておきたかった。赤西くんのソロ曲ならPINKYやHa-haのほうがKAT-TUNらしいのでは…とも思うし、ソロ曲がアリなら00’00’16とか1582とかLove in snowとかサムライラブアタックとか、キリがなくなってくるのだけど。

この曲は「リア恋枠としての赤西仁」のすべてを凝縮した1曲である。ハードでセクシーでワイルドで激しいイメージの強い赤西仁には、もうひとつ、バカで幼くてどうしようもなく可愛い男というキャラクターがある。そう、この曲は赤西仁のヒモとしてのポテンシャルの高さを物語っているのだ。こんなヒモにこんな風にそれらしいこと言われて励まされて搾取されたい。

…という邪な妄想を置いておいても、赤西仁のイメージよりもずいぶん優しいこの曲に、絆されたのは私だけではないはずだ。赤西仁は、どんなに激しいセクシーさを強調しても、そこにどうしようもなく愛嬌があった。どこにも作られたアイドルとしての不自然さがない。だから時折こうしてストレートな愛情や優しさを歌った時、どんな扇情的なパフォーマンスよりも強烈に魅力を感じるのだ。

 

5.RHODESIA(アルバム「BEST of KAT-TUN」収録)

KAT-TUNらしさが他の曲とは違う形で表れている。歌詞の意味はほぼよくわからないのだが、どこか果てしない場所へ向かっていく、当て所もない冷たい荒野のイメージ。その割に「辛辣な世の中は真実を嫌って」「君よただ狂おしく日々を行くがいい」という抽象的な表現ではあるが、さほどファンタジーな世界観でもない。ジャンルとしてはロックに入るのかもしれないが、多少V系の匂いがする。

「永遠は儚い だけどRhodesia」という旋律が、歌詞の意味のわからなさを軽く超えて心を揺さぶる。ところでローデシアとは、現在のジンブバエ周辺が白人統治されていた時代の名称らしい。未開の地を拓くような、何かに侵略され滅亡していくようなイメージで聴くといいのかもしれない。なんにせよ、この曲にもし別のタイトルをつけるとしたら「新世界へ」だと思う。この圧倒的な壮大さを軽く歌えるのがKAT-TUNだ。

 

6.STAR RIDER(シングル「BIRTH」収録)

BIRHTのカップリング曲。私は本来こういう電子音の曲はあまり好きではないのだが、この曲のキャッチーさ、エネルギー、ハーモニーには今後のKAT-TUNの可能性を感じたのをよく覚えている。聴いた瞬間にコンサートでレーザービームのような照明がバンバン使われるのが目に浮かんだ。

これまでのKAT-TUNと違うのは、電子音によってエモさ・感情を限りなく抑えた曲になっていて、且つアップテンポでKAT-TUNらしい暗い輝きを持っているところだと思う。KAT-TUNには電子音の曲も意外に多いのだが、最も成功した例と言える。

 

7.BIRTH(シングル「BIRHT」収録)

KAT-TUNらしい曲としてはかなり希望的要素が強くて、「Real Face」に似ていると思う。ああこの曲がKAT-TUNの第二のデビュー曲なんだ、と当初思ったそこから更に2人も脱退者が出るとは…。「もう〝ココ〟に戻れない」「前だけ見て歩き出す 終わりなき世界でキミを探す」「諦めなければ終わらない」という歌詞が、新たなKAT-TUNの背中を押すように感じられた。

一方で、「存在さえ知られず世界は回り続ける だけど今は出会いを信じてみたい」という部分は、ここだけはKAT-TUNではなく、KAT-TUNだったある男の、今となっては誰かの、言葉なのではないかと思えてしまう。そういうオーバーラップも含め、再出発にして決別の歌。

 

8.Peak(アルバム「cartoon KAT-TUN Ⅱ You」収録)

ろくーん時代だけどこれは5人で歌ってる印象のほうが強い。歌番組なんかで5人で出てたと思う確か。曲調はKAT-TUNらしいロックで、「赤」を想起させる曲なのに、まったくセクシャルな雰囲気がない。むしろ、KAT-TUNが歌わなかったらただのアップテンポで前向きな応援歌だ。そこにKAT-TUNの不良っぽさ、ハスキーで少し荒い歌声が入ることで、この曲を面白くする。この曲でKAT-TUNの価値を再確認したように思う。

今となっては、この曲を再びKAT-TUNらしく歌えるかどうかが、KAT-TUNの再起を占うように思う。どうかドームでこれを歌ってほしいと勝手に願っている。「ゼロになるまで」という決意をもう一度見せてほしい。

 

9.Dead or Alive(シングル「Dead or Alive」収録)

4人のKAT-TUNには、なかなか再出発と感じられる曲がなかった。30代に入るメンバーも出てきて、「大人なKAT-TUN」という印象の強い曲が多く、本来のKAT-TUNらしさが4人で完成した形にはなかなか当てはまるものがなかった。だから2015年頭にこの曲が発売された時、これは4人のデビュー曲だと感じた。

その年の11月、この曲は再出発ではなく、決別の曲だったのだと知る。いや、もちろんこの曲の製作時にそんな意図はなかったのだけど、「時が終わるまで I'll never let you go alone」「挑んだGAMEはリセットできない」と、田口くんへ向けたのかと思える歌詞がいくつも入っている。この曲は4人でリリースしながら、3人のKAT-TUNの物語になった。

3人のKAT-TUNは、ぜひこの曲から初めてほしい。TRAGEDYのほうががそういう意図で作られている曲なのはわかっているが、私はこちらのほうがKAT-TUNらしいと思う。暗い輝きを残したまま、年相応に大人になったKAT-TUNらしい曲。ギリギリでいつも生きているギャンブル性をCARDに喩えた、この曲が新しいKAT-TUNのデビュー曲であってほしい。

 

10.ハルカナ約束(アルバム「BEST of KAT-TUN」収録)

最後はやっぱりこの曲に戻ってくる。この10年、15年のすべての物語をここに集約して聴くことができる。「信じる君がついた嘘なら」「あの日俺たちが信じた夢」「刻むハルカナ約束」と、6人を結び付けていた何かをいつまでも想うことができる。この曲はタイムカプセルだ。この曲は絶対に6人でないと完成しない。

他の曲はどれも必ず残ったメンバーで埋め合わせているのに、この曲だけは未完成のまま歌い続けている、と思う。この曲だけが、6人だったことを忘れない。完成できないなら歌わないという選択肢もあるだろうに、セトリに残してくれるのは、6人だった頃の思い出まで含めてKAT-TUNだからだ。そんな風に思わせてくれる。

そしてふとした瞬間に、10年前のCDに残るかつての完成形を聴きたくなるのだ。「回る名も無い約束」。その約束は果たされなかったのだろうけど、それでも君がついた嘘なら、何度でも信じるよ、と。

 

 

やっぱりろくーんが多い。というか私は赤西仁の声がとてもとても好きだったんだよなあ…。何ならデビュー前の洗練されてない粗削りな声をしてた時が一番好きだった。赤亀のハモりが好きだった。ろくーんの何もかもが本当に好きだった。こういう形になってしまったけれど、KAT-TUNを残して歌い続けてくれることは本当に嬉しい。

そしてあれほど色々なことがあったのに、KAT-TUNの可能性を模索し続けられるのは本当にジャニーズ事務所ならではだ。普通のプロダクションだったらKAT-TUNという名前を残すことすら難しかったと思う。だからこそジャニーズもKAT-TUNもいつまでも応援したくなる。

この他にもLIPSとかGOLDとかNever againとかKeep the faithとかDon't you ever stopとかHELL,NOとかTABOOとかSadistic LoveとかBUTTERFLYとかRed Sunとかについて語るシリーズもやりたい。

それにしてもずいぶんエモーショナルな記事を書いてしまった。状況の分析なんかは冷静にやりたいけど、好きなもの語りはエモくいきたい頭よりココロで考えるタイプ。

やっぱりKAT-TUNは俺たちの青春。

キスマイ担だって自担を貶されたら嫌なんです。

私はKAT-TUNがとても好きだ。かつてファンだったし、今でもKAT-TUNというパフォーマンスもブランドも色褪せることなく素晴らしいと思っている。どんなに形が変わっても、KAT-TUNは私の青春だ。

けれども、そんな大好きなはずの「KAT-TUN」という文字が私のタイムラインに現れるとき、私は心に錘が乗ってしまう。それは、私のタイムライン上に、KAT-TUNを好き」と言うために、「それに比べてキスマイは」「キスマイも見習え」という趣旨の発言が多数並ぶからだ。

私のタイムラインに現れるKAT-TUNの話題のほとんどが、さりげなく一緒にキスマイを批判する内容のものとなっている。なぜ「KAT-TUNが好き」と素直にそれだけを言えないのだろう。なぜキスマイと比べたり、引き合いに出して非難したりしなければならないのだろう。

 

もちろん、KAT-TUNとキスマイでステージングの性質が違うことは知っている。見せ方、重視する点、レコード会社、売り方、感性、ファン、何もかもが違うふたつのグループなのだから、違って当たり前だと思う。そして私はどちらのコンサートも比べられないくらい好きだ。

エンタメに正解はない。どんなやり方にも良い点と悪い点があるし、何に重点を置くかによっても評価は変わる。それを一概「上手い」「下手」と決めつけることは、自分個人の趣味を絶対的評価と思い込んでいるに過ぎない。そうした決めつけのなかで、「KAT-TUNが正しい・良い」と思っている人からすると、キスマイは「圧倒的にステージングが下手」だと言われている。

何を基準にコンサートを見ているのか知らないが、その人がそう思うことは、まったく構わないし、変えられない。けれども、それをわざわざグループ名を出して否定してまで言う必要があるのだろうか?キスマイのステージングが好きな私は、はっきり言って不快でしかない。こうした発言をする人がたくさん目につくので、私はキスマイのファンになってから、KAT-TUNのファン・掛け持ちだというだけでその人に対して身構えるようになってしまった。

 

どうか自分の担当グループに置き換えて考えてみてほしい。自分が賛同しない基準によって、好きなグループが「良くない」「下手」と評価されているのを目にしたら、どんな気持ちになるだろうか?人をそんな気持ちにさせても、言わなくてはいけないことだろうか?ネットの片隅でそんなことを言ったところで、その人の言う「悪い点」が改善されるわけがない。

嫌ならその商品は買わなければいいだけだ。キスマイのステージングがどうしても気に入らないなら、見なければいい。そんなのは趣味で自由に見ているのであって、嫌なら降りればいい。ネット上にはキスマイを好きな人たちもいる。ありとあらゆる人がいるのがネットである。自分が嫌いだからと言って、自由に悪口を言って他人を不愉快にさせていいわけではない。その程度の配慮は、最低限のネットマナーではないだろうか。

 

キスマイを好きな人で、KAT-TUNのことは特にファンではなかったり、よく知らなかった人も、ベストアルバムが発売されるタイミングで、新たに興味を持ってCDを買う人が、1人でもいるかもしれない。そういう人がもし、上記のような「KAT-TUNは素晴らしい、それに引き替えキスマイは」というツイートを見かけたら、どう思うだろうか?

KAT-TUNのファンはキスマイが嫌いなんだ」と思ったら、キスマイのファンであるその人は、恐らく新たにKAT-TUNのCDを買うことはないと思う。そこを入り口に新たにKAT-TUNという商品を知る機会を失ってしまう。

こんな重要な時に、そうした不用意な発言をする一部のファンのせいで、1人の新たなファンを失ってしまうかもしれない。そのたった1人に、新たにCDを買わせることがどれだけ大変なことか。こんなにKAT-TUNのことを好きな私でも、好きなグループを貶されることはとても快くは思えない。そういうファンがKAT-TUNについていることは、KAT-TUNにとってもマイナスではないかと思う。

 

KAT-TUNのファンだけではない、これはすべてのグループ、すべての人に言えることだ。自分の発言が誰かを不愉快にさせることがないか、考えて発言するのがネットをやる上での最低限のルールだ。その程度のことも出来ないファンが何人もいるなんて、周囲から見たら敬遠されてしまう。

特にキスマイについては、「キスマイはdisっていい」という風潮がネット全体にあるように思う。ネットユーザー全体にそういう空気があるのはもう仕方ないことだが、同じジャニーズを好きな人がそういう趣旨の発言をすることは、非常に残念だ。それは自担グループの品位やイメージを落とす行為だし、なにより、誰だって贔屓目や思い出補正もあってそのグループを応援しているのに、それを丸ごと否定されるのは、とても不愉快なことだ

誰だって自担グループが一番だと思って、贔屓目で見て、それが絶対的に良いから他は何かが劣っていると内心思っているに決まってるじゃないか。けれどそんなことは個人の勝手な価値観で、他人に主張したりせず心に留めるべきことだ。自分の「好き」が最も正当だと主張しようとすることは、結局はアイドルの足を引っ張ることになる。

あなたの「好き」も正しくて、私の「好き」も正しい。そこに不正解はひとつもない。

 

だからどうか、「私の『好き』だけが正しい!そうでない『好き』は間違っている!」という発言を、無意識のうちに発信していないか、よく気を付けてほしい。それは見えないところで誰かを傷つけ、自分の大好きなアイドルに迷惑をかけているかもしれないのだ。

「私は○○が好き!」それだけでいいじゃないか。それ以上の主張をする必要なんてまったくない。あなたが一番好きなものが嫌いな人もいる、という現実とあなたが向き合って認める必要がないのだから、あなたも、あなたの嫌いなものの存在、それを好きな人がいることは許さなくてはならない。

 

こんなタイミングで、こんな内容でKAT-TUNについて言及するのはとても気が引けるし、怒りを感じるKAT-TUNファンの方もいると思う。それは本当に申し訳ないと思っている。けれど同時に、なぜキスマイがいつまでもKAT-TUNと比較されなければならないのかという怒りもある。私にとっては、KAT-TUNもキスマイも大好きで素敵なグループだ。どうかどちらも汚さないでほしい。

いいかよく聞け、事務所担が少ないからってファンが少ないなんてことはないんだぞ

Kis-My-Ft2と飯島班について書くとキリがなくなりそうなのだけど、どうしてもこれだけは書いておきたい。

ジャニオタは往々にして、そのグループのファンの数を自分の周りのファン人数で体感的に計っている。その上でキスマイは「ファンが減っている」とか「ファンが少ない」と認定されがちである

しかし実際にはその感覚は間違っている。なぜならキスマイは2014年・2015年と二度のドームツアーを敢行しているし、オリコントータルセールスが年々上がっていることから考えても、全体としてファンが減ったとは考えにくい。そもそも実際のFC人数を事務所は把握しているので、実現できると踏んだからドームツアーを行っているに違いない。まさか赤字になるツアーなんてさせるはずがないからだ。

(ツアーチケットがネットで転売されているのは転売目的に購入する者が多いからで、そうした転売業者や転売目的の人に狙われることも人気のバロメーターでもある。またファンも度を超えて申し込んで被ったら売ればいいやという不届き者が多い。実際去年の名古屋追加公演1日目でも、開演後確認するとほとんど空席は見当たらなかった。それを差し引いても、ドームツアーのチケットが完売するということ自体が稀有なことである。)

 

ではなぜ、多くのジャニオタが「キスマイはファンが少ない」と考えてしまうのか?その理由のひとつに、キスマイファンに事務所担が少ないことが挙げられると思う。

ジャニオタは、その多くが掛け持ちやたくさんのグループを見た上で担当を決めた者であり、ジャニーズという文化そのものが好きで、担当でないグループの現場にも足を運んだりする。こうしたジャニーズ全体を好きな人が選ぶ担当は、ジャニオタの中では「多くのグループを見た上で選んだ、優秀な者」とされるのだろう。よってジャニオタは、事務所担の多さ=ファンの多さ=アイドルとしての優秀さ、とイコールで結びがちである。

更に、「そのグループや1人のアイドルだけが好きな非ジャニオタ」は、当然だがジャニオタや事務所担としてSNSをやらない。多くはジャニオタをSNSで公表していないし、一部が○○ファンとしてTwitterをやっている程度で、それでもジャニオタ存在するコミュニティが根本的に違うことが多い。すると、存在すらジャニオタの目にはつかないので、ほぼいないものとして扱われてしまっているのではないだろうか。

 

飯島さんという人の話をしよう。彼女は20年以上前にSMAPの担当マネとなって以来、ジャニーズの文化とは一線を画したやり方でSMAPを売ってきた。その最大の特徴は、まだアイドルが「かわいいだけで何もできない、実力のない人気商売」というイメージの強かった時代において、「SMAPはアイドルじゃない」というイメージ戦略を打ち出したことだ。

SMAPをアイドルではなくタレントにすることに尽力した飯島さんは、SMAPのブッキングについて「バーターを付けない」「後輩の冠・司会番組には出ない」「SMAP5人はなかなか揃わない(1人で十分にタレントである)」「スマスマに後輩は呼ばず、芸能界の先輩ばかりを呼ぶ」という高級路線を重視した。

だんだんとバーター解禁や後輩スマスマ解禁などで緩くなっていくのだが、こうした考え方で20年間やってきたということは、飯島さんはジャニーズの文化についてはほとんど知らないという状況がある。

 

2011年、飯島マネはキスマイという新しいグループを担当することとなる。それを決めた真意は今となっては全くわからないが、飯島さんにとって20年ぶりの新しいグループである。そして彼女はこの20年で築かれた「After SMAPのジャニーズ文化」を一切知らない。

ジャニーズ文化を知らない者の手によって、キスマイもやはりタレント化戦略が打ち出される。バラエティに売り込み、話題になるよう(という戦略だった以外に理由が思い付かない)格差という特徴を付けた。そしてSMAPという自分の育てた大物タレントのバーターにつけることで、効率的なタレント化を図ったのである。

ジャニーズ文化を知らないということは、2000年代以降のジャニーズJr.の状況やJr.黄金期・氷河期なんかも全く知らないわけで、当然デビュー前のキスマイのことだって恐らく全く知らなかっただろう。そもそも飯島さんの頭の中に「デビュー前に人気がある」なんて事態そのものが想定されていなかったに違いないと思う。

このように、これから売り出そうとしているタレントについて無知・無理解であるという点はやはり売り方にも影響して、ファンから鬼のように批判を浴びた。ただキスマイのファンはSMAPや飯島さんについては全く知らない人が多く、なぜ彼女がキスマイに対する理解が無いのかがわからないまま、「愛情が無い」「売り方が悪い」「エイベックスが悪い」などと呪詛のような批判を吐き出し続けているファンも未だにいる。

 

確かに、自分が担当して売り出そうというタレントについて無知であったことには非があるというのも頷ける。だが20年間もSMAPだけを担当していたことを考えれば、その間に形成されたジャニーズ文化をよく知らないことも仕方なかったようにも思う。事務所がキスマイを飯島さんに預けた時点で、そうなってしまうことは運命だったのだろう。

色々と可哀想なことはあったけれど、結果としてドームツアーが出来るまでになり、エイベックスでトップクラスの売り上げを出し、テレビでも同時期デビュー組と比べると大きな躍進をしている。何しろSMAPを生み出した手腕なのだ。結果は出している。よって、ここで飯島さんが悪いとか良いとか言うつもりはない。

 

ジャニーズ文化を知らない人によって売り出されるということは、ジャニーズ文化の中には無いものになってしまうことでもある。これは、ジャニ―ズ文化が好きなジャニオタ・事務所担からはウケない。ではなぜ、飯島さんは結果を出せたのか?デビューの時に変化を受け入れられず離れてしまったファンもたくさんいたはずだ。

それは、離れたファン以上に新たなファンを獲得したからに他ならない。これはもともとジャニオタでも事務所担でも他グループ担でもない、新たにジャニーズを好きになった人たちである。これまでジャニーズに興味が無かった人。あるいはSMAPのファンだ。SMAPのファンというのは、もともとジャニーズが好きな人ではないことが多い。これも飯島さんの戦略のもたらした結果である。

だから実際には多くのファンがいるにも関わらず、ジャニオタの体感的には「ファンが減った・少ない」という感じがするのだろう。しかしその感覚は間違いだ。結局ジャニーズのグループにとって難しいのは、ジャニオタを獲得することではなく一般のファンを獲得することだ。多少の事務所担を切り捨ててでも一般ファンを獲得する戦略に出た結果、デビュー5年でこれほど好調なグループは、After SMAPの世界で初めてなのではないだろうか。

 

今年1月、飯島さんがジャニーズ事務所を退社したらしい。SMAP解散騒動があり、世間でも色々とザワザワしていた。あれほど大きな騒ぎにしなければいけないなんてよっぽどのことだ。確かに不透明な部分はたくさんあるし、真相がすべて明らかになることはほぼないと思っている。しかし、今のところ経済合理性に相反することはなにひとつ起こっていないので、私は事務所に対しては特に心配も怒りもしていない。むしろ、事務所に優秀な弁護士がついていることが確認できてホッとしている。

(それよりも、キスマイを見ていてずっと鬼のように飯島マネ批判をしてきたファンたちはこの一件についてどう思っているかすごく気になるのだが、全く姿を見なくなってしまった。彼女たちはどこへ行ったのだろう。彼女たちの言うこともあながち間違いではなかったと証明されたようなものだと思うのだが…。)

今後、これまであった「派閥」がどうなるのかはわからない。中居くんが司会をしていた大型音楽番組にも変化があるかもしれないし、櫻井くん司会のほうがどうなるのかも、今の段階ではわからない。

 

良いことも悪いこともあるだろうが、なんにせよジャニーズ事務所は「一派」になった。厳しい管理によってタレントを手厚く保護するジャニーズ事務所に、キスマイも2015年3月から引き取られていたらしい。どうりで去年はテレビでの扱いがずいぶん綺麗になったと思っていた。先日のカウコンでは、キスマイも他のグループと一緒にジャニーズファミリーに入った姿を久しぶりに見ることが出来た。

こうした変化によって、これから数年かけて、離れて行ってしまったかつてのファンや、今までファンにならなかった事務所担が流入してくることがあるかもしれない。そういう期待もわずかにありながら、私は数少ない「キスマイ担の事務所担」としてこれからも楽しくジャニオタライフを満喫しようと思う。

 

結論:事務所担が少ないからってキスマイはファンが少ないっていうのは別にそんなことないと思う。

(この間のコンサートで開演前のまだ空席のある客席を撮って「ほらこんなに空席ある!」っていうデマとか結構腹が立ったので…)

ドラマ「MARS~ただ君を愛してる~」の圧倒的二次元感

藤ヶ谷くんがMARSの主演に抜擢されたと聞いた時、注目の若手俳優窪田くんとのW主演という点は非常に気になったのだが、それ以外は正直言って、ほとんど期待していなかった。

私はそもそも、漫画やアニメの実写化に大きな偏見があった。漫画やアニメで良い作品が、媒体を変えて良いとはまったく限らないのに、タイトルの知名度や原作ストーリーに頼ったドラマでは良い作品にはならない。常日頃からそう思っていた私は、少女漫画の実写化であり、深夜枠で、主演2人以外にキャリアのある俳優もいないこのドラマに、多くは期待できないと思っていた。

 

1話・2話まで見て、私はこの作品が期待を大きく上回る可能性を感じた。もともと少女漫画もさほど好きではないので、キスマイの子が出ているから一応録画したに過ぎず、ほとんど見るつもりも無かった。それがふと気まぐれに再生したところ、気付けば私は続きが気になって仕方なくなっていた。

台詞や動作に、漫画原作特有の「無理」がない。これは原作をどこまで残しているのかわからないが、実写でやるのは難しいのでは?という違和感はほとんど感じることがなかった。むしろ、言われなければ漫画原作ということに気が付かないほどドラマ化されている。にも関わらず、作品全体に二次元のような非現実的な美しさが漂い、アニメを見ているような感覚に陥った。

 

まず称賛したいのは、藤ヶ谷太輔の画力だ。このドラマの為に3.5キロ減量したという彼は、頬のラインに全く凹凸がなく、無駄な脂肪が全くついていない。まぶたにすら余計な肉がない。痩せた身体に薄く筋肉がついており、極限まで削ぎ落とされた身体は、さながら漫画のキャラクターだ。彼の人間離れしたスタイルが、少女漫画の男性主人公を完全に再現していた。

そして演技という点では本職ではないはずの彼が、この作品においては頭ひとつ抜けた印象を受ける。注目の実力派俳優窪田くんですら、MARSの漫画的世界観の中においては二番手である。他の俳優陣が実写の演者として演じる中、藤ヶ谷くんだけは「絵」として動いている。彼は漫画の中を生きているのだ。この微妙な演技の違いが、藤ヶ谷くん演じる樫野零を主人公たらしめ、その輝きを際立たせている。

樫野零は、少女漫画でしか有り得ないような仕草、行動、台詞を、いとも簡単にやってのける。そこに不自然さがないのは、彼が漫画世界の住人だからだ。彼は生きているけれど実在しない。樫野零は、藤ヶ谷太輔という命が入った「絵」だ。

そう、MARSは漫画ではなく、そしてテレビドラマでもない。これは「動く絵」による物語だ。しかもアニメではない。人の描いた絵ではなく、生きた生身の人間が絵となって動いている。少女漫画をテレビドラマに変換しながら、藤ヶ谷くんはそのテレビドラマを再び二次元へと落とし込んでいる。だからMARSはひたすらに美しいのだ。

 

もうひとつ、大きな工夫がある。それはドラマ中、終始画面に白枠が付けられていて、まるで画用紙の中で物語が進んでいくような演出になっていることだ。作品全体を「絵」に落とし込むという効果は、制作陣が狙ってやったに違いない。非常にハイセンスだ。見始めた時にはこの白枠の意図が全くわからなかったのだが、2話まで見た時点で、この白枠のお陰でMARSという世界観、二次元と三次元の狭間に迷い込んだ。

脚本や台詞回しのセンス、監督の腕など、ドラマの良し悪しには制作陣の技量も必要不可欠だ。特に漫画原作の実写化となると、新たなテレビドラマという媒体への変換には相当のセンスを要求される。

調べてみたら、脚本の大石哲也氏は「ハガネの女」など多くの作品を手がけたベテランである。脚本の言い回しや構成のスマートさは、これほど深い時間帯のドラマとは思えないほど洗練されている。そして監督には映像作家の耶雲哉治氏、漫画原作作品の映画化を手掛けた映画監督の神徳幸治氏。プロデューサーはいずれもアイドルドラマに多く携わっている方々だ。彼らがアイドル・藤ヶ谷太輔の特性や魅力を理解し、意図的に彼を「絵」に仕立てている。

注目したいのは、監督の耶雲哉治氏だ。彼の肩書は「映像作家」であり、テレビドラマ以外にも、映画監督やCMディレクター、時にはアーティストのMVやグラビアをも手掛けている。MARSの「絵」に対するこだわりは、もしかすると耶雲氏の力によるものなのかもしれない。徹底的に美しい「絵」によって作品を繋いでいく、制作陣の緻密なこだわりがMARSを二次元へと再変換しているのではないだろうか。

漫画作品を実写化することはそれだけで難しい。二次元から三次元への変換には高い技術を求められる。この作品は一度海外で実写化されていることを意識したのかもしれない。三次元への変換・ドラマとしての完成度は当然のハードルであり、その上更に、如何に二次元へと再変換するかを主軸に据えた。この試みは素晴らしい結果を生んだと思う。

 

MARSは絵の中の世界だ。作中で絵を描く少女がヒロインとなっていることも、まるでこのことを予期していたようにすら思う。キラが描いたキャンバスの中の樫野零と、寸分違わぬ藤ヶ谷太輔がそこに生きている。

何度見返しても、どのシーンにも一点の曇りもなく、樫野零は「絵」だ。しかし演じる藤ヶ谷くんは生きた生身の人間で、現に動いて喋っている。生きた人間の説得力を持つ「絵」ほどの魔性がこの世にあるだろうか。

危うさと激しさ、強さと脆さ、そういう生身の人間の持つ鬼気迫る美しさを切り取って魅せることこそ、ある種のアイドル性である。Kis-My-Ft2の「顔」、セクシー担当・藤ヶ谷太輔という命あるアイドル性を手に入れて、樫野零は生きた絵となったのだ。

TVガイドPERSON特集記念・横尾渉エピソード10選

TVガイドPERSONにて、横尾渉の特集が組まれることになった。これは年に数回刊行され、1人のタレントを数ページに渡って詳細に特集してくれるのでファンにとっては嬉しい雑誌だ。しかし母体がテレビ誌という特色から、テレビで何らかの活躍がなければ特集されないことが多い。まさか自担が特集される日が来るとは思わなかった。表紙が和にい(亀梨くん)であることもなんだか運命を感じる。

そこで今日は、横尾渉にまつわる好きなエピソードを挙げてみる。ものすごく穿った見方で自担を見た結果。横尾渉の周囲にあるちょっと不思議でやけに複雑で、横尾渉が密かに辿っている数奇な運命を象徴する10のエピソードをご紹介。

※エピソードと言いながら、憶測を多分に含んだ私的解釈です。ご了承ください。

 

1.横尾渉という人間

「鬼の横尾さん」であり「横尾さんはお母さん」であり、天然で抜けてて甘えん坊の末っ子気質なのに、世話焼きで几帳面でしっかりしていて頼れる。何も考えていないようで、色々考え過ぎるようで、般若のような顔をして、菩薩のように優しそうで。横尾渉という人間を説明するとき、常に正反対の二つの形容が同時に存在している。

 

2.デビュー決定の瞬間

本人いわく、〝デビューが目標じゃなかった〟らしい。

これを知ってから、デビューが決定した時の映像を見ると面白い。それまでキラキラと普通にステージを楽しんでいた彼が、急に何かを考え始めたように顔つきが変わる。本当にこのグループでやっていく、同じ列車に乗る覚悟があるのかと迷ったのだろうか。それにしても、デビューが決まって顔が曇るJr.が居るとは。あの段階で、本人の意思でメンバーが脱退するというのは難しい。デビューを決めた=そのグループが稼げると見込んだ会社に対して不義理をすることになりかねない。ある意味、横尾くんは引き返せなくてデビューしたのだ。なんということ。

彼はデビュー出来なくても仕事があると考えていたのではないだろうか。A.B.C-Zの河合くんも番組でそのようなことを話したことがあった。バックダンサーや振付師以外にも、事務所に残っていればスタッフになったりマネージャーになったりと、狭いながら道はあるのかもしれない。

 

3.「藤ヶ谷以外みんな大嫌いだった」

グループを組んだばかりの頃、藤ヶ谷くん以外のメンバーはみんな嫌いだった、と語っている。グループを組んだばかりの頃=2004年、あるいはメンバーが入れ替わりKis-My-Ft2となった2005年頃のことだと思われる。この時彼は2004年に18才の高校生で、2005年に19才になる。

これとは別に、「高校の頃、ミツ(北山宏光)と毎日遊んだこともあった」「ミツに大学受験のことを聞いたりした」というエピソードがある。時系列を考えると「もとは嫌いだったがやがて友達になりよく遊んだ」という流れではない。高校の頃というのが高校3年でも、時期が重なってしまう。どちらも嘘でないとしたら、「内心嫌いだったが毎日遊んでいた」あるいは「もとは毎日遊ぶほど仲良しだったが、嫌いになった」のどちらかだ。北山くんとの関係はとても複雑なものだったらしい。

 

4.すっぽかし事件

2014年末、彼の親友である藤ヶ谷くんの口から奇妙な話が出た。横尾くんと遊ぶ約束をしていたが、彼は現れなかったというのだ。そこから何の連絡もなく、翌日仕事で会って「昨日どうしたの?」と訊いたところ、「寝ちゃった。テヘッ」という返事だったらしい。

横尾くんは、時間にとても厳しい人と有名だ。相手が10分遅れたら帰るとか、1分でも遅刻することを恐れているとか、先回りして行動するとメンバーからもよく言われている。藤ヶ谷くんや北山くんの遅刻を度々注意したという話もある。そんな人が突然、藤ヶ谷くんとの約束をすっぽかしたまま、翌日の仕事で会うまで放置するだろうか?それに対して全く謝罪もなかったのは、何か不自然ではないか?

また、藤ヶ谷くんのほうも、そんな時間に厳しく几帳面な横尾くんが、約束の場所に現れないことを不審に思わなかったのだろうか?もしかしたらどこかで事故に遭ったのかもしれないとか、何か良くない事があったのかもしれないと心配すべきシチュエーションではないのだろうか。怒りを覚えなかったのかという疑問もあるのだが、藤ヶ谷くんはラジオでむしろ嬉しそうにこの話をしていた。彼らの関係もとても奇妙である。

 

5.八重歯

正確には八重歯ではなく、犬歯が牙のように大きい。本人も生まれ持ったものだからと気に入っていた様子で、ファンの好きだった部分でもある。だがこれが2015年6月、突如として普通サイズの歯に変わっていた。前歯もかなり大きくて少し出っ歯になっていたのが、途中経過もなくいきなり綺麗に揃ってすっきりしていた。最低でも2本、最大で6本を差し歯にしたと思われる。

デビュー時にも歯並びを揃える矯正だけはしたようだったが、デビュー4年も経って今さら八重歯を直した理由は不明。大胆な手術をしたはずなのだが、メンバーは特に誰もこのことに触れず、本人も言及がない。事務所から指導があったのかもしれない。術後、あの独特の滑舌はかなり改善され聞き取りやすくなった。

 

6.玉森くんと横尾くん

2013年夏に発売された裸の時代インタビューに、発売に際して加筆された部分がある。取材は恐らく発売の少し前なので、2013年春頃と思われる。そこで玉森くんは横尾くんのことを「気配りが出来る、優しい人」と言っていた。

2013年末、番組でキスマイがドッキリにかけられ、その中で「メンバーの長所・短所を言わせる」というくだりがあった。玉森くんは横尾くんの長所・短所を挙げよと言われたのだが、玉森くんは、横尾くんの長所をまったく挙げられなかった。まったく、ただの一つも。几帳面で綺麗好きとか、着替えが早いとか、よく言われていることを言えばいいのに。では短所は?と促され、玉森くんは、準備が早いのでこちらが焦る、と答えた。それは往々にして長所として言われることではないか。そしてどちらにしても、横尾くんの人柄については一切触れなかった。

2016年頭のアイドル雑誌で、玉森くんは横尾くんのことを「一緒にいやすい人」と言っている。

一方で、2013年末頃のアイドル誌にて横尾くんは「藤ヶ谷は一緒に居て無言でも居られる。玉森はまだそこまでじゃない。」と、わざわざ玉森くんとの関係と比較して、藤ヶ谷くんと仲が良いことを話した。

2011年~2015年、何度か2人で食事に行ったという話が出ている。

 

7.中居正広の手帳

2014年夏、テレビ誌のインタビューで横尾くんが「中居さんにカバンの中身と手帳を見せてもらって、色々教えてもらった」と言った。

中居くんの手帳やノートは、SMAPメンバーや近しい人にも一切見せないと有名だ。中居くんが他人との距離が遠い人であることもよく知られた話であり、これを見た中居担からは驚きの声が上がっていた。北山くんが台本を盗み見ているということを聞いた時には中居くんはかなり恥ずかしがって嫌だと言っていたが、横尾くんには見せたらしい。中居正広の手帳を見たという人は、今のところ横尾渉の他にはただの一人も確認されていない。

中居くんが「横尾渉は気になりますね」とラジオで発言したのは2014年終わり頃。それから丸1年以上が経過したが、中居くんがなぜ横尾くんが気になったのかについては明らかになっていない。

 

8.K.K.Kity(J-Support

Jr.時代、K.K.Kity(J-Support)というグループに所属しており、現在NEWSの小山くんやシゲ、元NEWSの草野くんと共に活動していた。6人グループだったがうち3人がNEWSとしてデビュー、横尾くん含む3人はJr.のままとなった。その後Kis-My-Ft.が組まれる。経緯だけを見れば微妙な関係にも思えるが、気まずくなることはなく小山くんやシゲとは今でも親交があるらしい。2014年のFNS歌謡祭では、小山くんが「横尾を見つけて後ろからお尻を叩いたら、こっちを見て笑った顔がJr.の頃と同じだった」と語っていた。

ところで、小山くんの言う「NEWSの他の3人が気持ちよく仕事してくれるのが一番嬉しい」というリーダー論と、横尾くんの言う「メンバーに人生を捧げようと思った」という話はとても似ているように思う。現在の彼らが話すところを見てみたい。

 

9.シンメ不在

キスマイには「シンメ」という強固なコンビがある。これはキスマイでは現在の振り位置とは関係なくグループ結成当初の位置の組み合わせを指していて、人間関係にも深く影響している。ところが、横尾くんにここで言うシンメは居ない。彼のシンメだった飯田くんは、Jr.時代に退所してしまったからだ。

飯田くんはK.K.Kity時代からメンバーだった唯一の人物。藤ヶ谷くんと同い年ということもあり、キスマイでは仲が良いのは藤ヶ谷くんと飯田くん・横尾くんと北山くんという組み合わせであったらしい(※後聞きのためリアルタイムな知識ではありません)。この組み合わせは、現在の藤ヶ谷くんと横尾くんが親友、という状態とは異なる。横尾くんが藤ヶ谷くんと仲良くなった切っ掛けというドラマ「下北サンデース」は、ちょうど飯田くんが退所した時期と重なる。飯田くんの存在は、後のキスマイ兄組3人の関係に大きく影響を与えたのではないだろうか。彼はある意味で〝わたたい〟が生まれた原点とも言えるし、前述の通り横尾くんと北山くんの関係が複雑なものであるのもこのあたりに根差しているのかもしれない。

また、横尾くんがシンメ不在であることによって「キスマイのお母さん」になれたのではないかと思っている。彼に特定の担当者が居ないことで、結果的に全員の面倒を見る保護者となったのではないか。そう考えると横尾くんは孤独なのではないかと疑問になったりもするが、本人はそういった様子は今のところあまり見せていない。そんな所が中居くんと似ているような気がする。

 

10.プレイングマネージャー横尾渉

Jr.時代はセルフマネジメントだ。そしてデビュー後も飯島班に置かれたことを考えると、他のグループよりも管理・保護が弱く、体調管理やバラエティ番組でのNG判断はあまり事務所の管理下になく、自己流だったのではないかと予想される。

そんな中で彼らが編み出したマネジメント方法は、相互監視体制を敷くことだったのではないだろうか。シンメという担当者が各々決まっており、仕事やプライベートで関わりながら体調や精神状態を相互管理=互いに気遣ったり叱責したりして管理していく、という構図になっているように思う。特に体型が変わったり日焼けしたりすると、メンバー同士で助言・注意している様子であることには驚く。かなり細かく相互監視しているのが伺える。

その際、唯一相互監視の輪の中から一歩出ているのが横尾渉だ。彼はある意味でプレイングマネージャーであり、スケジュール管理から体調への配慮、素行に関する注意もするため、メンバーから「お母さん」あるいは「権力者(北山くん談)」と呼ばれる。そしてシンメ不在=担当者不在のため、他6人の様子を均等に見ていて、個人の仕事が忙しいメンバーを中心に世話を焼いている。小言とも言える注意をメンバーが素直に聞くので「権力者」なのだろう。

 

TVガイドPERSONは、横尾くんのどんな部分にフォーカスするのだろう。切り取り方によって全く違う顔をする人だから、彼に関わった誰もが彼を好きになるのだと思う。心を開いて見せてくれるようで、実はまったく違う顔を持っている。そんな魔性が天然なのか計算なのか、こんなに見ていたって見当もつかない。メンバーも慕って甘えているようで、どこかで彼を恐れているようにも見える。

横尾渉がどんな人なのか、結局誰にもわからない。だからどこまでも追いたくなるのかもしれない。歌が歌えなくても滑舌が悪くても、彼は誰よりもアイドルだ。そんな横尾渉に切り込んだTVガイドさん本当にありがとうございます。発売楽しみにしています。